- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575519570
感想・レビュー・書評
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今回はシリーズ初の「1冊まるまる1つの長編」でした。
いつもは内容の違う4つほどの事件が、章ごとに起こって解決していくオムニバススタイルなので、1冊まるまる1つの事件というのは、このシリーズにおいて珍しいことなのでした。
読んでいると、心につけこんでくる感じとか、キーワードは出せないけど現代の暮らしにそっと潜む悪意みたいなものが散りばめられていて、「まるで2時間ドラマみたいだな…」と読みなが自然にらおもっていました。
するとなんとあとがきにて、著者の望月麻衣さんが「いつもの短編連作が連続ドラマなら、今回はスペシャル二時間サスペンスドラマ。」(320ページ)と書かれているではありませんか!
あとがきを読む前から感じられるくらい、「二時間ドラマ」感が本編中にあふれていました…
推理物の性というか、つっこんで感想を書くとネタバレになってしまうのがつらいところですが、裏表紙にも明言されている通り、本作から(というか前作ラストからかな、厳密には)ついに主人公・葵と、ホームズこと家頭清貴のお付き合いが始まりました。
ただ、エピローグと本編の間にスパッと線がひかれたようになっていて、内容は「6巻のエピローグ」というよりも、7巻を読み始みはじめてみるとわかる「7巻のプロローグ」という印象の内容です。
そしてこのエピローグを見ると、葵よ…元カレと別れることになったのは、本当によかったよ…元カレ、何様よ…?!サイテー!!となりますので、乞うご期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初の長編作だったんだ。晴れて恋人同士になった葵と清貴。初々しい感じがいいなぁ。それにしてもオーナーは先読みの眼が鋭すぎる。
オーナーの知り合いの方の家からお宝が盗まれる。高校生が大麻所持で逮捕された。ものものしい事件にアクションシーンなんかもあって、ちょっとびっくりだったけれど。いつものように面白かった。 -
'22年8月8日、Amazon audibleで聴き終えました。
また、聴いてしまった…今作は、シリーズ初の長編でした。色々な要素が盛り沢山!面白かったです。
結局、今日現在、audibleにあるこのシリーズは、全て聴いてしまいました。次作のアップは、少し先…ま、ひと区切りついた、かな┐( ˘_˘)┌ -
初めての長編で、読み応えがありました。
まさか小松さんが再登場するとは思いませんでした。
今回は円生さん、秋人さんやオーナーの出番がなく、いけずなホームズさんがいつもより控えめだった気がします。
次作も楽しみです。 -
今回は円生との対決はなし。
でも大きな事件に発展していき、読んでいて面白かった。
ホームズさんと葵の関係もなかなかもどかしいけど、その様子も胸キュンベタ甘でした。 -
シリーズ初の長編。
1冊かけて1つの謎を解決していくスタイル。
ホームズさんの仕草や言葉に惚れ惚れしている葵ちゃんは、ホームズさんと2人きりで店番できるのか?と不安に思い、読み始めました。それはホームズさんも同じくですが……
案の定、仕事になるのか……急にイチャ付き始めたり、2人の世界に入ってしまう感じでハラハラしていると、オーナーの恋愛禁止令で笑いました。そりゃそうなるよね…と。
娘が行方不明と依頼に来た小松さん。離婚した元妻が親権で一緒にいるとは言え、すごく心配している様子。ただの親子喧嘩から家出したと対して心配していない母親との差は……男親には男目線での心配すべき事柄があって、それは女にはあまり気づかない点なのかもしれない。男の目線と女の目線、両方をこうであろうと考察できるホームズさんは一体……(~_~;) -
内容(「BOOK」データベースより)
ついにお互いの気持ちを伝え、付き合いだした清貴と葵。ある日、京都では名の通った鑑定士や収集家の家から、仏教関係の美術品が盗まれる事件が頻発しているという報せが、二人のもとに入る。さらに、吉田山荘事件で知り合った探偵の小松が、行方不明の娘を捜してほしいと『蔵』にやって来た。二つの事件は巧妙に絡み合い、さらなる謎へと―大ヒット・キャラクター小説第6弾!
令和5年12月26日~29日 -
読みごたえのある巻!
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シリーズ初の長編である。行方不明になった1人の女子学生と盗難品事件。この二つを結ぶものとは何か。
京都案内+サスペンス+謎解き+恋愛模様といったところでてんこ盛りだが程よいバランスで成り立っていて飽きない。最後まで楽しめる一冊だ。