- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575524277
作品紹介・あらすじ
ただ幸せになりたかったはずだった――市役所の児童福祉課で働く咲良は、8歳の娘・カオリを男手ひとつで育てる開業医の孝太と出逢い、結婚。誰もが羨む幸せな家庭を手に入れた。しかし、「理想の家庭をつくる」という咲良の願望は知らぬ間に自身追い詰め、次第に家族の歯車を狂わせていく……。
感想・レビュー・書評
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夢見心地で、シンデレラとか言ってるからこんななるんか…
こら「シンデレラ」やなくて、「死んでれら」やん。
映画は、観てないので、オチ知らんけど、別のオチになってるみたい。
そんな童話みたいに、一気に駆け上がるみたいなええ事はない!
「小さな事からコツコツと!」で行かないとね!
大人にしても、子供にしても、小さな嘘とかはあるでしょ!
それを誤魔化す為に、嘘に嘘を重ねた結果がこれなんか…
まぁ、こんな一家…怖すぎるって!
娘を守る為に、モンスターペアレント化するまでは、まだ分かる(分かるだけで、自分にはムリ)。
更にエスカレートして…
この家族は、無人島に引っ越して、自分達だけで、日常生活送ってくれ〜!
まぁ、エグいと言えば、エグいけど、一気読みでした〜✌︎('ω')✌︎詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
咲良が恵美の家に行き、赤ちゃんの誕生祝いにスタイをプレゼントした、最初のシーンから既に不穏な雰囲気が漂う。
その後、ずっと不穏な気持ちの悪い雰囲気が続くという、最初から最後まで不穏な雰囲気の物語でした。最後は「何故、咲良がここまで壊れたのだろう?」と不思議でした。 -
狂ったシンデレラと
モラハラ夫とサイコパス娘
と3人ともおかしいので
それを ひえぇぇと思いながら
楽しむ感じ
予告を見ただけですが
映画のほうが だいぶコメディで
誇張されてる感じかな
秋吉先生らしく
元ネタを料理した という
コンセプトでしょうか
理想に振り回され
家族とはこうあるべき論
を 離れてみると
こんなに滑稽で恐ろしいものなのね -
不幸のどん底に陥る主人公が幸せを手にしたところまではよかったが、その後徐々に狂っていって…というお話。
不穏な空気がずっと漂っていて居心地の悪さが何ともクセになる。 -
同名の映画をもとに、著者が書き下ろした小説とのこと。
私は映画は見ていないんだけど、予告編などを見る限り、おそらく映画と小説の大まかなストーリーは同じなのだろう。
映画公開前に、結構話題になったのを覚えている。
土屋太鳳が、何度もオファーを断って、4度目だかにようやく了承したとか。
こういうストーリーなら、土屋太鳳本人というか、彼女サイド(事務所)が断る理由もわかる気がするなぁ。
そして監督は、なぜにそこまで土屋太鳳にこだわった??この本読んで、ヒロインは彼女しかいないとか、全く思わなかったんだが。
健気で、ちょっとダサそう、ってイメージは合っているかもしれないけれど。
小説自体は、前半と後半が違いすぎて。同じ人物の話ですか?ってほど。
モラハラ夫が外面だけ良い、というのはありがちだけど、この夫はモンスターペアレントであり、たいして外面も良くない。なんで最初だけ好人物だったのか。
それに、主人公咲良の変わりっぷりが…。
最初は、アスカという被虐待疑惑のある子どものことを、他人事ではなく心から心配してできる限りのことをしようとする児童福祉司だったのに。なぜ人の命を軽視する人に変貌してしまったのか、この本だけでは理解できなかった。
夫のモラハラ、洗脳?それによって、咲良があんなに主体的に動くとは思えず。
フィクションに文句言っても仕方ないけど。
途中すっとばして、嫌な結果だけを見せられた気持ちだなぁ。 -
映画を元にしてるとのことだけど、映画未見。この小説だけでも充分楽しめた。前半の嫌ーなすれ違いっぷりが結構精神に来るんで、これを引きずってくれても良かったな。終盤も、突然感はあるものの、狂気が面白い。それまでの反動ということになるんだろうか。
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3.2
→終わり方にゾッとしました…
中盤まで咲良に幸せになって欲しい気持ちが強かったのですが、どんどん壊れていく姿に恐怖を感じました。
映画の方も見てみたいです! -
え、エグい。
自分のためならいいけど、他人の理想に合わせようとすると無理が生じる。無理のない人生がいいのでは? -
咲良・孝太・カオリそれぞれの視点で話が進んでいく様子はそれぞれの裏の顔が表現されていて嫌な雰囲気が全面に出ていた。
個人的にはこの展開が好きなので楽しめたが他の方のレビューにもある通り、それぞれの登場人物がもう少し掘り下げられると心情の変化などもっとスムーズに受け入れられた気がする。孝太とカオリは元々人間性に問題があったが咲良が最後に常軌を逸してしまったのがやや唐突だった。
その後、映画を観たがそこではもう少し登場人物の闇が表現されていたので小説と映画のお互いを補完し合うのには丁度良い気がした。