怨み籠の密室 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 97
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575524451

作品紹介・あらすじ

大学生の飛渡優哉に故郷の謂名村は禁断の土地だった。しかし、父が死に際の言葉を聞いて、病死した母は殺されたのではないかと思い、謂名村を訪れる。だが、待ち受けていたのは首吊り死体だった――。完全密室の謎を解いた果てに見えてくるのは、悲哀に満ちた家族の物語。探偵・海老原浩一シリーズ最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 密室トリック
    亡くなった両親にまつわる謎を追って 岐阜の寒村で事件は起きる。またしても解けなかったけど。ミステリーは手放せません。

  • 海老原浩一シリーズ。
    父の死に際の言葉から、母は殺されたのではないかと思った優哉は父の故郷を訪れる。名乗ると村人たちから拒否反応を示されたことに困惑し、海老原に相談して二人で再び村を訪れたが、そこで母が亡くなったとされる工房の関係者の死を知ることに‥
    因習の村のドロドロした人間関係でもやはりトリックは豪快。見立ては犯人のやりすぎに思えるし、色々と無茶なところはあるが面白かった。

  • フォローしてる方が今年1番と言われたので読んでみた。うーん、初めに結論が想定され、そこに向かって推理がなされたような作品。しかも密室事件その他も作品あちこちにデジャヴ感あり。

  • #読了 #小島正樹 #怨み籠の密室 #読書好きな人と繋がりたい

  • 海老原シリーズ。父を亡くし、過去の母の死にも疑念を持った青年が訪れた両親の故郷。誰もが何かを隠し忌避するような空気の中で起こった事件。完全な密室で起こったその事件は自殺と思われたものの、さらに起こる密室殺人。この事件の犯人は、そして動機は何なのか。どこまでも予想できないミステリです。
    こういう鬱々とした因縁話は大好きだし、密室ももちろん。死体消失の謎だけは解けたので得意になって読み進みましたが。そのほかはまんまとミスリードにやられていました。騙された!!! この真相は予測できませんよ。
    どうしようもない悲劇の物語で、それこそあんな村に行かなければ、とは思わないでもないけれど。ずっと知らずにいるのも残酷なことだったのでしょうね。そんな優しさも感じられるラストに救われます。

  • 飛渡優哉が父が死の間際に発した言葉に触発されて、自分の生まれた町に隠されたおどろおどろしい過去を探る物語だが、登場人物が多彩で楽しめた.警察にもコネのある探偵の海老原浩一、タイミングよく情報提供をしてくれた甲本タネ、重い口を開いてくれた谷口六郎.海老原の推理が炸裂する場面は、読んでいてゾクゾクする感じだった.風呂敷から能代喜和子殺害のカラクリを解明する所が秀逸だった.神社で優哉の伯父文雄が殺害され、犯人の推理が展開されるが、意外な人物の登場は本書のハイライトだろう.面白かった.

  • 09月-20。3.0点。
    探偵海老原シリーズ。
    大学生の主人公。生まれ育った村を父と逃げるように出てきた。父が病死し、自分のルーツを探りに村に行くが、村民たちが口を閉ざし。。。

    大がかりな謎解きでは無かったが、いつものドロドロ感は健在。終盤の真相には結構ビックリした。

  • 密室については「そんなのありか」と思いながらも笑ってしまった。騙されたというより、やりやがったな!感。でも不快ではない。こういうのもたまにはいい。
    誰もが誰かを憎んでるなんとも居心地の悪い村。まっすぐに子供を愛することができなかった親たちの悲哀。全ての元凶はどう考えても源蔵なので、こっちを殺すべきだった。

  • 2021.4.28読了。
    ごちゃまぜミステリ。

  • 例によって豪快過ぎる密室トリックには笑ってしまう。いろいろ無茶過ぎる話なのだけれど、それを説得的に描くための伏線の細やかさには感動する。それでも無茶だけど。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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