無月ノ橋 ─ 居眠り磐音江戸双紙 11 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661859

感想・レビュー・書評

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  • なんと笹塚様!辻斬りに遭っちゃうとはすごいことにーー!びっくりしたー、あのキレモノ与力さんがそんな不覚に遭うとは。生死はヒミツ(笑)。さて今回は恋愛色の強い一巻でした。鳥取藩の桜子さま、今津屋のおこんさん、白鶴太夫と磐音を取り巻く女たちがなんとなく騒がしい。おこんさんの気持ち、ちゃんと磐音が気づいていたものなんだと感心。切ない女心ですなあ。たぶん磐音も、白鶴のことがなければおこんさんの気持ちを受け入れたんじゃないかとも思うし。ラストは白鶴が出てきて磐音とニアミス。これまた切ない感じです。あたしが作者だったら今後、白鶴と磐音をもう一度会わせて、きちんとお別れをして、磐音とおこんさんをくっつけるんだけど、はてさてどうなることやら。続きをもうすでに読み始めています(笑)。

  • 江戸ものに興味を持ったので、購入。
    止まらず一ヶ月で30冊読了。
    しきたりとか家とか伝統とか、かなりいらないものだと思っていたけど、
    そういうものの価値も素直に受け取れそうな気がしてきた。
    途中からは、エンターテイメント性が強まってきて。。
    30冊も出てると途中で何度かカラーが変わってきてそれもおもしろい。

  • 居眠り磐音シリーズの11〜旗本・逸見家は御小普請請支配の職を受けているが,賄として受け取った刀・村正を研ぎに出して断られ,南町年番方与力の笹塚を辻斬りに見せ掛けて暗殺を謀った。巷では将軍・家治の日光社参に同行せざるを得ない大名・旗本が非夜捻出に汲々としており,無理矢理金を貸して株まで奪おうという旗本までが出現した。豊後関前からは第二便となる船が着いたが,磐音は身の引き所と思案していた。因州・池田家の家臣・織田家の姫君が磐音を訪ねてくると,今津屋のおこんの機嫌が悪くなる。因幡の騒動に巻き込まれつつ,白鶴こと奈緒に言い寄る無粋者も斥けねばならない〜織田桜子が後半から登場。磐音は関前藩の商いから一歩引く気になり,洒落た言葉も出る

  • 笹塚さんが難にあったり桜子姫とうなぎを食べたりする巻。それにしても上様(家治侯だそうな)にも御覚えめでたいとはなんという浪人さんだろうか(笑)この頃ちょっと偉すぎるんじゃないか。刀もどんどんすごくなるし。白鶴大夫への気持ちが整理されていき、おこんさんとの関係にスポットが移っていく転換期になるのか。ししなべよりも、鮭ご飯や煮込みうどん、昆布の煮豆が美味しそう。

  • 初版本

  • 幕府の開闢以来180年。旗本、御家人たちが、ただ将軍家の俸給取りに成り下がった時代を舞台に、無私無欲の磐音が、悪徳退治の物語。毎度ネタは尽きないようです。

    ただ「無月の橋」というのは、第4章で登場の刺客との戦いの場で、権力の走狗とされてしまった刺客にも、同情の余地あったのですが、いとも簡単にバッサリでした。。

    今回は、バックボーンストーリー(豊後関前藩の財政立て直しと、遊郭に身を落とした許婚の出世物語)に少々展開もありました。

    (2008/4/16)

  • 2007/10/3

  • 居眠り磐音シリーズ第11弾。
    包平を研ぎに出したことから騒動が。
    白鶴を吉原の外へ連れ出す者を争う吉原衆の騒動、織田桜子の登場と相変わらず磐音の周りは騒々しい。
    2007.9.14

  • 2月10日再読。最後の章がとても切なくて印象深い。

  • 惚れるね、これは惚れる。
    今一番新刊を待ち焦がれている時代小説です。
    主人公のキャラクターも、彼を取り巻く人々も、巻き込まれる事件の数々も、毎回期待に違わぬというのが正直凄いと思います。奇を衒わず、真正面からエンターテイメントの豪剣を喰らう感じ。でもその剣は春風駘蕩の「居眠り磐音」の剣なのだよね。爽快です。
    後の最大の心配は…NHK、テレ朝、フジテレビ、頼むから眼をつけないで、気の抜けたTVドラマ化なんか絶対見たくないのー!!

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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