残花ノ庭 ─ 居眠り磐音江戸双紙 13 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-13 居眠り磐音江戸双紙)
- 双葉社 (2005年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575662047
作品紹介・あらすじ
水温む浅草川を白魚が遡る頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。そんな折、横行する美人局騒ぎで、南町奉行所定廻り同心木下一郎太、地蔵の竹蔵親分らを手助けすることに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第十三弾。
感想・レビュー・書評
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漸く磐音が、人間らしく苦悩する姿が出てくる。
磐音、寂しければ大声で泣け。哀しければ我を忘れて狂え。怒りたければ叫べ。それも人間じゃぞ。我慢ばかりしておると、器が時に小さくなる、卑屈にもなる。そなたに一番似合わぬことよ
刺さる言葉なれど、少し、情けない。人物設定していた奈緒の幸せを願うという人格が、急に揺らぎ出す。なぜ、そんなにも他の女性のことに気が揺れる様になったのかの経緯も描かれぬまま、急に人間らしい煩悩が出てきて、納得感が得られず、モヤモヤしてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
磐音とおこんの関係が一歩進んだり、日光社参に加わることになったり、カピタン一行の護衛をしたりと相変わらずの忙しさ。
おこんと所帯を持つのかな、奈緒が可哀そうだな、と政治的な事柄よりも恋模様の方が気になってしまいました。 -
2022年12月30日
話がどんどん大きくなる。
どうしてこうも闇討ちが多いのだろう。
陰険な者が多い。
斬っても斬っても安心できない。
そんな境遇にありながら、磐音は長閑でつましくて。
そして礼節を知り、人が良く謙虚。
人たらしだ -
今津屋さんの後添えも決まり、桜子姫も落ち着いて、後は磐音とおこんさんだけですが、どうやら発展しそうな気配です。
蘭医の視点で書かれた江戸の様子が新鮮でよい。 -
相変わらずの話の展開の遅さ。
ただ、磐音とおこんの距離が近づいた。 -
時代小説
再読
磐音が自分の心に向き合い、おこんの気持ちを受けとめた大事な巻
日光参拝幕府の御用も近づくさなか、関前藩国家老の父も上府し親子の対面が叶うも、藩内の風雲を告げる
桂川国瑞 中川淳庵 との友情も熱く描かれている -
水温む浅草川を白魚が遡る頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。そんな折、横行する美人局騒ぎで、南町奉行所定廻り同心木下一郎太、地蔵の竹蔵親分らを手助けすることに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第十三弾。
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凄腕の剣士でありながらも春風駘蕩とした居姿の浪人・坂崎磐音が活躍する時代小説シリーズ、十三作目にあたる。
幕府が計画する日光社参の話が持ち上がり、いよいよ磐音が徳川幕府と知縁を得て活躍する雰囲気になってくる。
一作目を読んだ時はまさかここまで話が大きく転がるとは思っていなかったなあ。 -
2020.03.08読了
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物語がぐぐっ、と動く巻
お仕事の方も、プライベートも、前に進む。
嬉しいのはお父さんと江戸での再会
2019.9.23
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