- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575670981
作品紹介・あらすじ
三十年にわたり、高岡藩主としての務めを果たしてきた井上正国。だが、近頃その正国がしばしば体の不調を訴える状況は高岡藩上屋敷に暗い影を落としていた。そんな中、正紀は、町中で高岡藩士を名乗る仇討ちの侍と出会う。先代藩主正森の隠居前から長年仇を追っていると知った正紀は、本懐を遂げさせるべく、協力することになり――。シリーズ第20弾!
感想・レビュー・書評
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2022年3月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ20作目。先代藩主正森の頃から仇を追う高岡藩の下士の仇討ちが縦糸で、横糸が与力の山野辺がかかわる武家の姉妹を手に入れようとする悪巧み事件。いつものメンバーに正森も加わっての後半の展開はややベタながらも痛快で、爽快でした。
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藩の危機という視点が薄れて藩主への道のり或いは藩士との繋がり的な内容になった。複数の事件が一つに繋がるというミステリ要素が少し面白い。
三十年の仇探し。人生のほとんどを使っている。現実としたらこんな苦難はない。ラストでどのように報われたのかもう少し知りたいと思った。 -
今回は高岡藩の経済小説的な面はやや控えて、ミステリーというか犯人捜し的な内容。まあ、オーソドックスな時代小説に近いか。
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敵討と人攫いが一気に解決した。
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第六弾
三十年前の藩内の不祥事、仇討の家臣に出会ったことから手助けを、元の藩主正森にも負い目が?
一方高積見廻り与力の山野辺がある若い武士を助けたことから背後に悪質な金貸し旗本と女郎屋、女衒と悪人たちの企み、これらが結び付いた時仇討が -
おれは一万石シリーズもはや20巻。
今回は先先代の藩主正森がからむ。
市中を歩いていた時に、30年仇を追っている高岡藩の下士と出会う。30年もの間の生活が偲ばれる男に事情を聞き、幾らかを渡して、ひとまず江戸屋敷に。
30年前とあり、詳しく知るものが少なかったが、同情できる内容だった。
そして時代は隠居の直前の正森が関わっていた。
正森に話すと覚えており手を貸してやれと言われる。
正紀の親友、同心の山野辺は、恋人を借金の方に連れ去られるのを防ごうとする若侍に出会う。
たった1万石だが、藩を守ろうとする次世代藩主の奔走と家臣たちの連帯がいい感じ! -
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