モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)
- 双葉社 (2004年12月6日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575830408
感想・レビュー・書評
-
番外編を含めてレンタルで。
電子書籍で無料だったので1巻だけ読んで、続きが気になってしまった。
絵柄が好みじゃなくてももっとはやくに読むべきだった。
死刑を執行する刑務官と、死刑囚と接する刑務官は別だと勝手に思ってた。どこまで事実に近づけた話なのか分からないけど、冤罪だと確信しているのに死刑を執行しなくてはいけなかったり、刑以外で死なないようにケアしなければならなかったり、反省もしない囚人と接しなければならない刑務官の責務の重さに驚いた。
ただ、話は内容が内容だけに、ともかく重いし、暗い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間の生死を扱った作品の中でこんなにも人間のダラしなくて不器用な普通の部分を描いたものがあったか。
死刑において人を殺すのも殺されるのもひとりの人間であること―死刑制度の賛否を考える前に知らなくてはいけない本質が描かれている良書。
学級文庫に置くべき漫画。 -
死刑囚と刑務官の禁断の友情を通じ、
日本の死刑制度の『 いま 』を描ききる。
独特のタッチで人を選ぶとは思う。
けれど、道徳の教科書に載せれるほどの中身。
死刑制度に賛成、反対を表明しない
読み手に考える余地を与える。そんな感じ。
独特と言ったタッチは、このテーマに合っていると思うし
好みは分かれるが、非常に巧いと僕は思います。
ある死刑囚と刑務官の物語。
不器用な刑務官が、同じ重さの命をもった
死刑囚と対等に触れあいたいと奔走する。
いまの日本ではあたりまえに在る『死刑制度』。
人の命の重さは同じじゃないのか。
考えさせられます。
絵に多少抵抗があっても手に取ってほしい作品。 -
3-
いまいちのめりこめない。 -
ひたすら切なくて、ひたすら泣けた。
イラストで敬遠しがちになるかもしれないですが、
読んでいるうちに逆に良くなってきます。
レンタルだったんだけど、また読みたいなぁ…
でも読み進めるのがツラいっ -
鬼気迫る作品でした。すごいの一言。死刑という重いテーマと作者の絵のテイストがうまく絡み合ってどんどん世界に引き込まれます。朝の4時まで一気読みしました。結局自分の中では死刑の是非の意見は決められなかった。でも、それでいいんだと思う。ひとりひとりが考え抜いて議論し続けていくということが大事なんじゃなかろうか。
-
主人公の新人刑務官があまりに幼い。ちょっとしたことで泣くしデリケートすぎていつの時代の若者かと思う。したがって彼の周りで起きる事件もどれも浅い感じになる。時折深い死刑囚の心情なども出てくるのだがうまくいかされていない。
絵のタッチが独特でちょっとファンタジーというか絵本っぽい感じになるのが個性的。好きというではないけど。 -
本当の悪人がわからなくなるけれど「仕返し、仇討ち」ってのが元々どうなんだ?疑問にと思っていたので胸にザクッときた
-
ドラマ化されると聞いて興味を持っていっきに読みました。
死刑というものをかなり細かく描いてありべんきょうになりました。死刑に値する罪を犯したものもいれば冤罪により死刑になったものもいます。冤罪は、国家による犯罪。という言葉がとても印象的でした。今でも冤罪は起こりうるものなのでしょうか。疑問です。
渡部と及川の心が通い合うところまでの伏線が長すぎたなというのが正直なところです。あんな簡単に牢にで入り出来るものなんだなとも疑問でした。
死刑囚が死刑になるまでかなり自由に暮らしていることは驚きでした。
死刑になり死をもって果たして罪はつぐなえたのかというところを深く考えさせられました。 -
図書館の本
出版社 / 著者からの内容紹介
死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の<今>を描ききった衝撃の問題作!!
新人刑務間の目から見た死刑囚たち。
素人感覚のある新人の目線というのがおもしろい。
凶悪殺人犯も一人の人間として向き合えばおのずと対応も変わってくる。
それでもやはり恐ろしいものは恐ろしい。
でもね、大福を食べちゃう気持ちも、その後の後悔もとてもとてもよくわかる。わたしも同じことをしてしまうんだと思う。
人と人との反応がおもしろい。