川霧の巷 無茶の勘兵衛日月録16 (二見時代小説文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576130736

作品紹介・あらすじ

"何故、酒井大老は貴藩を疎まれるのか"幕閣の一員である太田摂津守の用人が洩らした一言は、意表を衝く問いであった。越前大野藩江戸留守居役松田与左衛門と御耳役落合勘兵衛は、藩を囲繞する陰謀の源を探るべく、それ迄の経緯を綿密に検証し始めたが…。そんな折、女を襲う髪切り事件が発生。それが新たな闘いの始まりとなった。書き下ろし長編時代小説。シリーズ最新刊!

感想・レビュー・書評

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  • 第十六弾
    久しぶりに読む続き物、覚えていない事もあるがさほど気にならない、越前松平大野藩と酒井大老との駆け引きは相変わらず、今回は藩内の嫁取りに係る厄介ごとをメインに、長年の宿敵との決着

  • 江戸藩邸の藩士の婚礼の使者になった勘兵衛は相手の態度に不審を覚え真相を探り出すことに。出だしにこれまでの経緯を回想するシーンが長々とあり、何かの布石だろうかと思ったらやはりだった。婚礼の事件はストーカーみたいな件で勘兵衛が関わるにしては小粒すぎるし、その顛末もネタフリの一部みたいなもの。ここまで引っ張ってきた毒の件も脱藩藩士の件もあっさり数ページでケリがついてしまい拍子抜け。今まで蘊蓄や横道に逸れてイライラするほど進まなかったシリーズのキモがこんな形で終わるとは。第1部終了というところか。

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著者プロフィール

浅黄 斑 あさぎ・まだら
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。
次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。
近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している。

「2019年 『落暉の兆 無茶の勘兵衛日月録20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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