暁町三丁目、しのびパーラーで (二見サラ文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 175
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576181028

感想・レビュー・書評

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  • 路頭に迷った主人公が知り合ったのは
    パーラーで働く二人の男性。

    純粋できちんと芯が通っている主人公と
    柳のような給仕と、寡黙な料理人、という3人。
    主人公含め、ものすごく謎があります。
    パーラー二名に関しては、一応この1冊で
    どういう人なのか、という謎は一応終了しますが
    主人公はまったく。
    言葉の端々にて、分かるような、分からないような…。

    そのせいか、ひたすらに先が気になります。
    主人(?)の運転テクニック、も気になりますが…w

  • 命を天秤にかけた時。
    裏を知る者であれば、ある程度情報が集まれば素性を知る事は出来そうだよな。
    神経を擦り減らし帰宅し、睡眠時間も少ない中で良く普段と変わらない仕事が出来るよな。

  • 読了からだいぶ経っての感想になってしまうが、それでも強く印象に残ってるのは路頭に迷う少年・兎目(本名ではない)と「しのびパーラー」の従業員・秋月の出会いの場面。
    二人の出会いはパン屋の前の路上。空腹な兎目の傍らで秋月がパンを食べ始める。ポロポロこぼれるパンの欠片が兎目の服に落ちる。それをこっそり摘まんで兎目は口にする。
    それからの秋月の行動と心情にちょっと感動した。私が秋月の立場だったらどうしたかな?と考えたりもした。私だったら兎目にパンを押しつけてその場を去るだけかもしれないが、秋月はその後の兎目の生活のことも考えて(仕事の役に立つだろうという下心はあったが)自分の懐に招く。
    身元の詮索はしないという条件で兎目は「しのびパーラー」でもう一人の従業員・山蔭という料理担当の男と秋月と共に暮らしながら働き始める。
    読んでいくうちにこの三人がなんだか本当の家族のような気がしてくる。「しのびパーラー」意外の他の仕事に兎目が加わることで三人の絆が深まっていく。
    とても読みやすく面白い作品だった(*^^*)

  • いろいろ気になるところで終わってるけど次の巻で解決してるんだろうか。

  • レストランで働く2人に拾われて、恩に報いるために日々手伝っているわけあり少年と、拾ってくれたこちらもわけありの話。
    店の名前が、まんますぎてオーナーの変わり者感が前面に出てます。
    このあと店だけでなく裏稼業も手伝うことになった兎目は、どうなるのか、兎目の過去は明らかになっていくのか、続編があればまた読んでみたいです。

  • 色々な秘密を皆が抱えているせいか、人物の背景があまり見えてこなくて浅い印象に。読みやすく軽く読む分には良いのですが、ちょっと物足りない。

  • シリーズになるかな?

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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