柳橋ものがたり 船宿『篠屋』の綾 (二見時代小説文庫)

著者 :
  • 二見書房
3.50
  • (3)
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576181387

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 訳ありで船宿で働きだした綾さん~

  • 時代はペリーが浦賀に来た頃、船宿「篠屋」を舞台に女中「綾」の目を通した6話。
    口入屋内田の主人から紹介され綾は篠屋の女中となる。
    あまりその素性は紹介されていない。若く見えるが歳は28、父親は医者で、兄は浮世絵の収集をしていて行儀作法は祖母からしつけられた。結婚していたことはあるが今は一人。働き者であり機転が利く、このぐらいのことが6つの話の中から伺える。
    大きな事件は起こらないがそれでも船宿の息子千吉が下引きをやっていることもあり、船宿内外の出来事が綾に関わってくる。綾の目を通しそれらが語られてゆく。
    綾の人柄が良いのか心軽やかに読み進められるお話しでした。

  • シリーズ第一弾
    医者の娘、綾、失踪した父と兄、母も失くし、働き口を船宿「篠屋」に、初っ端から同衾を装う事態に
    これまでの奉公人、夫婦、新規の登場人物と盛り沢山に幕末の江戸を舞台に

  • 2018年9月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ1作目。6話の連作短編。江戸人情ものに、捕物要素もある定番時代物。なかなか楽しめて、次作が待ち遠しくなりました。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

奈良女子大学文学部卒業後、雑誌、週刊誌の記者を経て1979年『バラード・イン・ブルー』
で第33回小説現代新人賞を受賞し、文壇デビュー。以後、近代史や現代史に材を採ったミ
ステリー作品で活躍し、近年では中世、古代史にも範囲を広げ、歴史推理や歴史伝奇作品
を精力的に発表し、代表作に『日本橋物語』(全10巻)、『箱館奉行所始末』(全5巻)『時雨橋あじさい亭』(全3巻)ともに小社刊。

「2022年 『満天の星 柳橋ものがたり9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森真沙子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×