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- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576201597
作品紹介・あらすじ
図書館に行くと言って家を出た15歳のエリーが失踪。10年の歳月が過ぎ、ついにエリーの骨の一部が発見されるが、10年の間に夫婦関係は破綻、エリーの兄と姉も巣立ち、家族はばらばらになっていた。
エリーの葬儀をすませたローレルは数学者フロイドと知り合い、恋に落ちる。フロイドには9歳になる娘ポピーがいたが、ポピーに会ったローレルは愕然とする。エリーにそっくりだったのだ。さらに、ポピーの母親はエリーの家庭教師をしていたノエルであること、ノエルがポピーを置き去りにして姿を消したこともわかる。独自に調査を始めると、ノエルの家がエリーが最後に目撃された通りにあることも突き止め、ローレルはフロイドに疑いを抱きはじめる……。
感想・レビュー・書評
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15歳の娘エリーが行方不明になり10年、色褪せた日々を過ごす母ローレルが見舞われる違和感の数々。
あらすじにはサイコスリラーと書いてあるけど、不思議な読み心地の中に、ロマンスの要素もある…なんだかわからないまま一気読みしてしまった。
“普通”の選択肢を選んでいたはずが、痛ましい出来事になってしまった部分は決して後味が良くない。
それでも頁をめくる手を止められなかった。
終盤、“現在”の感情の解きほぐされた感覚とエピローグのやるせなさは、言い表す言葉が見つからない。ミステリーではなく、スリラー。
出来事が惨いとは思うけど、イヤミスとも違う。
人に何の薦めればいいか分からないけど、一気読みさせる力のある物語。
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