冷酷なプリンス (二見文庫 ブ 13-1 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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本棚登録 : 53
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576210735

作品紹介・あらすじ

ジュードは人間の少女だが、7歳のころ目の前で両親を殺されて妖精の国に連れてこられ、デーン王子に仕える将軍に育てられた。17歳になり、妖精国で暮らすか人間界に戻るか悩んだあげく、妖精国で王族に仕えるナイト(騎士)になろうと決意する。
 ナイトになる資格を得るため、模擬試合に出てカーダン王子を負かしてまったことから何かと狙われるようになるが、カーダン王子の兄であるデーン王子にスパイとして働かないかと誘われる。そして、デーン王子の兄であるバレキン王子がカーダン王子を憎んでいることも知り、ジュードは王位をめぐる争いに巻き込まれていく……。
 人間でありながら妖精国で生きる道を選び、活躍する少女ジュードの冒険とロマンス。「強いところも脆弱なところもある」ヒロインの成長と、愛や正義、悪の間で揺れ動く姿をダーク・ファンタジー小説で圧倒的人気のホリー・ブラックが描く三部作第一話。
 2018年goodreadsヤングアダルト/ファンタジー賞第3位

感想・レビュー・書評

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  • 両親を殺され、妖精国で育った人間の主人公。王子をはじめとする妖精たちやら姉妹やらに翻弄されながら、必死に自分の居場所を求めて戦う主人公がかなり粋がっているので、感情移入はしにくいが、今後成長していくと思えば、これくらい未熟でちょうどよいのかもしれない。ただ、タイトルをこれにするのは微妙にあっていない気もするのだが。ちなみに作者の過去作である『犠牲の妖精たち』の主要キャラも登場するので、そちらを先に読んでいたほうがさらに楽しめると思う。

  • めっちゃ面白い!!!!
    YA小説は大抵が主人公が暴走してしまって呆れるけど、ジュードは計画的だし、辻褄があうので読んでいてイライラしない。
    あと、政治軍vs反乱軍っていうのがハンガーゲームでもレッドクイーンでもお馴染みだけど、この小説はどちらにも属さない。展開が予測不可能だった。

    海外の読者たちが言うには、2巻がシリーズ中で最も面白いらしいので翻訳されればいいな。

  • おー、人間が妖精国を統治するのかな?

  • ☆3.5

    人間でありながら両親を殺され妖精の国で育った少女ジュードは次第に王権争いに巻き込まれてゆく…。


    ロマンスが売れないらしいので最近色んなジャンルに手を広げようとしているのかなと思えるレーベルになってきましたね(LGBT作品然り本作然り)。
    「もうロマンスはほぼ出さない」と二見書房さんのTwitterで見かけたので一般のロマンス好きとしては正直非常に悲しいです。
    好きなレーベルだし翻訳出版してくれることは有難いことだし、希望を持って今後も気になる作品は買いますが。

    こちら中盤までちょっとついていけないかも…と思ったファンタジー作品だけど、YAだと思って読んでたわりに殺伐としてるわ陰謀と裏切りがあるわダークだわで段々面白くなってきました。
    主人公も善人とは言い難い暗い側面もありますが、だからこそどう転ぶか分からないし、今後の成長やロマンスも楽しみです。
    続きもお楽しみにって感じで終わってはいるけど、続きが出るのか安心できないので自分で原著をちょっとずつでも読もうかなと思えるくらいには楽しめました。

    2018年。

  • 嘘がつけないという妖精の世界は過ごしやすいんだろうか。人間は妖精より劣っているように描かれているけど、だったら人間の世界は妖精に支配されているはず。妖精より人間が優っている、って話があったけど何なんだろうな。
    うまく行きすぎた感はあるけどジュードが思い描いた通りになったな。けど始まったばかりとも言える。3部作みたいだからその後が描かれていくんだろうな。
    タイトルは合ってるかな。

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著者プロフィール

ホリー・ブラック Holly Black
30冊以上の児童向けやヤングアダルト向けのファンタジーを書いてきた。
ミソピーイク賞、ネビュラ賞、ニューベリー賞の受賞者で、アイズナー賞、ロードスター賞のファイナリスト。
3人の子供と妖精たちのお話『スパイダーウィック家の謎』(文溪堂)は日本でも大ベストセラーとなり、映画化もされた。
ホリーの作品は32カ国語以上の言語に翻訳されている。
現在は、ニューイングランド地方にある秘密の図書館付きの家に夫と息子と住む。

「2021年 『冷酷なプリンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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