冷酷なプリンス (二見文庫 ブ 13-1 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2021年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576210735
作品紹介・あらすじ
ジュードは人間の少女だが、7歳のころ目の前で両親を殺されて妖精の国に連れてこられ、デーン王子に仕える将軍に育てられた。17歳になり、妖精国で暮らすか人間界に戻るか悩んだあげく、妖精国で王族に仕えるナイト(騎士)になろうと決意する。
ナイトになる資格を得るため、模擬試合に出てカーダン王子を負かしてまったことから何かと狙われるようになるが、カーダン王子の兄であるデーン王子にスパイとして働かないかと誘われる。そして、デーン王子の兄であるバレキン王子がカーダン王子を憎んでいることも知り、ジュードは王位をめぐる争いに巻き込まれていく……。
人間でありながら妖精国で生きる道を選び、活躍する少女ジュードの冒険とロマンス。「強いところも脆弱なところもある」ヒロインの成長と、愛や正義、悪の間で揺れ動く姿をダーク・ファンタジー小説で圧倒的人気のホリー・ブラックが描く三部作第一話。
2018年goodreadsヤングアダルト/ファンタジー賞第3位
感想・レビュー・書評
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両親を殺され、妖精国で育った人間の主人公。王子をはじめとする妖精たちやら姉妹やらに翻弄されながら、必死に自分の居場所を求めて戦う主人公がかなり粋がっているので、感情移入はしにくいが、今後成長していくと思えば、これくらい未熟でちょうどよいのかもしれない。ただ、タイトルをこれにするのは微妙にあっていない気もするのだが。ちなみに作者の過去作である『犠牲の妖精たち』の主要キャラも登場するので、そちらを先に読んでいたほうがさらに楽しめると思う。
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めっちゃ面白い!!!!
YA小説は大抵が主人公が暴走してしまって呆れるけど、ジュードは計画的だし、辻褄があうので読んでいてイライラしない。
あと、政治軍vs反乱軍っていうのがハンガーゲームでもレッドクイーンでもお馴染みだけど、この小説はどちらにも属さない。展開が予測不可能だった。
海外の読者たちが言うには、2巻がシリーズ中で最も面白いらしいので翻訳されればいいな。 -
おー、人間が妖精国を統治するのかな?
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嘘がつけないという妖精の世界は過ごしやすいんだろうか。人間は妖精より劣っているように描かれているけど、だったら人間の世界は妖精に支配されているはず。妖精より人間が優っている、って話があったけど何なんだろうな。
うまく行きすぎた感はあるけどジュードが思い描いた通りになったな。けど始まったばかりとも言える。3部作みたいだからその後が描かれていくんだろうな。
タイトルは合ってるかな。