体育がある (文研ブックランド)

著者 :
  • 文研出版
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本棚登録 : 143
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580824782

作品紹介・あらすじ

4年生のあこは体育が苦手。ママの熱心すぎるサポートも負担だ。そんなとき、ありのままのあこを受け入れてくれるばあばがやってきて――。体育をめぐって自分にむきあい成長していく少女を、ユーモアたっぷりに描いた物語。

感想・レビュー・書評

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  • 母子で、一気読み。
    体育苦手、お肉苦手と、なんかたくましくないあこちゃん。心情に共感したり、応援したくなったりしつつ読み進め、いつの間にか、「この何も武器になるものをもってないようなこの子が、どうやって、乗り越えるんだろ?!」と、興味津津に。 

    [子の感想]
    たくましい(!?)お母さんに練習、練習って言われるあこちゃん、全部、私やん!!!
    ※ガッツリ自己投影したらしいです。母、反省。

  • 4年生のあこは体育がきらい

    とび箱がとべず、さかあがりもできず、走るのもおそくて、転校した新しい学校になじめない

    そんなあこにママはいう

    「じゃあ、練習しなきゃ。」

    でも……
    ママは、わたしの考えていることが、わからない。
    ほんとに、がんばれないんだよー。

      ・

      ・

      ・

    苦手なものがあって学校に行くのに気おくれしているすべての子に贈る創作絵童話

    《体育をめぐって自分にむきあい成長していく少女を、ユーモアたっぷりに描いた物語。》──出版社の紹介文

    ページ下部に長野ヒデ子のイラストがあしらわれ、本文とあわせてたのしめる

    『ココロ屋』など中学年から読める良書がたくさんラインナップされている「文研ブックランド」レーベルから

  • あこちゃんは体育が苦手だけど頑張って一人で練習するのが偉かった。

  • 「できない」「苦手」という気持ちによりそって、はげましてくれる本。

    4年生のあこは、体育が大の苦手。とびばこは跳べないし、逆上がりはできないし、走るのも泳ぐのもおそい。そんなあこを、ママはせっせと練習に連れ出していく。

    ある日、ウチに泊まりに来たばあばに、あこは今までだれにも言えなかった気持ちを打ち明ける。「できないって思う自分が、弱虫ですごーくいや。」

    あこは、ばあばからの言葉をきっかけに、苦手な体育、そして自分の気持ちと向き合っていく。

    ばあばが登場するまでは、スパルタなママに付き合わされるあこがちょっとかわいそう。でもユーモラスで楽しい会話がふんだんで、全体的に明るいお話になっている。挿絵もそんなお話の雰囲気によく合っている。

    物語の後半、あこがばあばと夜を過ごし、自分に向き合うようになってからは、印象的な言葉が随所に見られ、物語に深みが出てきた。すごく引き込まれて、ぜひ子供にも紹介したいと思えた。

    読書感想文課題図書になりそうな予感がする。

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著者プロフィール

ノートルダム清心女子大学人間生活学部児童学科教授
児童文学作家・児童文学者
保育園・幼稚園・図書館・児童養護施設・老人保健施設・刑務所など様々な場所で絵本の読みあいを続ける。
『チャーシューの月』(小峰書店)で,日本児童文学者協会賞。
「長期入院児のための絵本の読みあい」(西隆太朗と共同研究)で,日本絵本研究賞。
『あららのはたけ』(偕成社)で, 坪田譲治文学賞。『こくん』(童心社)でJBBY賞。
主な著書に、『感じあう 伝えあう ワークで学ぶ児童文化』『「こどもの本」の創作講座』(以上、金子書房)、『保育をゆたかに絵本でコミュニケーション』(かもがわ出版)、『幼児理解と保育援助』共著(建帛社)など。

「2024年 『立ちあう保育 だから「こぐま」にいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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