- Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582537031
感想・レビュー・書評
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子どもたちに捧げられた詩情溢れる植物記は、人生案内的役割を果たす神話めいていて、親和力が強く、共鳴感動を誘われる。植物のLIFEという立場に立って、こまやかで感じやすい真心をこめて、根や茎や芽や蕾などの器官の果たしている役割が記述されている。この書物が奏でる情念に熱心に耳を傾けたわたしは、いくつもの信じる対象が、詩心に浮かんでいる。プリズムの中おそれずに挑戦を続けていく。植物と人間の定義されない関係の中にある連帯感を探しにどこまでも世界を猛々しく駆け巡っていく。連帯感の中に無限の大きさの精華があると信じて。
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ファーブルの著書に興味があったので敢えて短いこちらの作品を選んでみた。
かなり内容が濃い。高校で学んだ生物の内容をファーブル独自の切り口で解説している。古い作品なので一部内容に誤りもあるが、面白くない授業で挫折した学生に呼んでほしい一冊である。 -
『昆虫記』で有名なファーブルは、植物学の入門書も書いています。
現在の常識からするとおかしな記述もありますが、総体として「子どもに科学の楽しさが伝わればそれでいいじゃないか」というスタンスで書かれています。
そしてその試みは見事に成功しています。
昔から本棚に並んでいたかのような落ち着いた装丁にも惹かれ…新しく追加してみました。 -
昆虫記と併読していますが、お散歩中に出会う植物たちを改めて見つめてしまったり・・・・
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植物を「生きもの」と捉えてそのメカニズムを徹底的に見ている。昆虫記もそうだけど、すごい人だね、やっぱり。