子どもたちに捧げられた詩情溢れる植物記は、人生案内的役割を果たす神話めいていて、親和力が強く、共鳴感動を誘われる。植物のLIFEという立場に立って、こまやかで感じやすい真心をこめて、根や茎や芽や蕾などの器官の果たしている役割が記述されている。この書物が奏でる情念に熱心に耳を傾けたわたしは、いくつもの信じる対象が、詩心に浮かんでいる。プリズムの中おそれずに挑戦を続けていく。植物と人間の定義されない関係の中にある連帯感を探しにどこまでも世界を猛々しく駆け巡っていく。連帯感の中に無限の大きさの精華があると信じて。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2023年8月28日
- 読了日 : 2023年8月28日
- 本棚登録日 : 2023年8月28日
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