古代蝦夷とアイヌ (平凡社ライブラリー き 8-2 金田一京助の世界 2)
- 平凡社 (2004年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582765038
作品紹介・あらすじ
アイヌを研究テーマとした東北出身の金田一京助が、言語学的・歴史的に考察する、北日本住民のルーツにかかわる主要論考。
感想・レビュー・書評
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☆彡蝦夷=アイヌであるという主張と論拠
〈概要〉
・奥州蝦夷種族考
序言
蝦夷とアイヌ
素朴な全国の原住民説
「原日本人」の考
素朴な「蝦夷非アイヌ説」
解剖学からの「蝦夷非アイヌ説」
人類学からの「蝦夷非アイヌ説」
国史学からの「蝦夷非アイヌ説」
大和朝廷の対蝦夷政策
松前藩の対アイヌ政策
アイヌの実情とアイヌ白人説
古代史の蝦夷
北海道と奥羽の地名の夥しい共通
・本州アイヌの歴史的展開
『俘囚即蝦夷』説
最古の蝦夷
漢籍の蝦夷
・蝦夷と日高見国
・アイヌの系統
・アイヌの叙事詩に就いて
・解説 金田一京助の古代蝦夷研究詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイヌの物語は読んだことがあるけれど、研究者の言葉を読んでいないな、と思い、手にとってみた。
北海道出身者なので、地名なんかでアイヌ語に親しみはあるけれど、
意味まではっきりと分かっていることっていうのはとても少ないので、
本州にもアイヌ語の地名があるというのはとても面白かった。
ひとつの単語がいくつも変形したり、意味もたくさんある言葉は、
とっても難しいけれど凄く魅力があるなと思う。
ハワイの言葉に少し似ているだろうか。
ハワイなら英語、アイヌなら和人の言葉を、割に普通に生活に取り入れて
自分の言葉とまぜこぜで話しているところも共通しているように感じた。