百鬼園百物語: 百けん怪異小品集 (平凡社ライブラリー (789))
- 平凡社 (2013年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767896
感想・レビュー・書評
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内田先生は歴史的仮名遣で出してあげて―
チョイスはこんなもんで良いと思ふ。
この本でも、アレだ、獣飼ってる人百人へ読ませて、「獣がヌルヌルする」といふ表現へ納得させるといふ異常な真似をやってゐる。
内田先生は狸も一応あれだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んだことのある文章もあるが、「百物語」としての配置の妙で一冊の本として楽しめ、またそれぞれの文章を以前に読んだ時とは違った方向から楽しめた。内田百閒の書きだす日常に滑らかに曖昧に混ざり込む怪異の身をよじりたくなる気持ちの悪さが再確認できた。また、収録されている「大瑠璃鳥」を読んで内田百閒と北野勇作との私の中での共通点に気づいた。
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これは東雅夫さんのファインプレー。
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内田百閒の怪異作品は現実から続く夢のような感覚のものが多い。これはそういう小品を集めたものでなかなか面白い着眼。ただ、時々普通の随筆が混じるのでちょっとあれっと思う。目先を変えているのか怪異作品数が百に足りないのかそれともわざと混乱をさせようとしているのかわからないが。
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内田百閒の異常な感覚がもたらすそこにある怪異、夢から染み出したような光景がひろがっている。
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全体的にはふわふわしたような話が多いと感じました。日記と題された話もあって、その話では、明らかに現実的にあり得なさそうなのに、起きたように感じてしまいます。また読みたいですね。
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不思議すぎる。理解ができない話も多い。森見登美彦の話と似ているところもあったな。
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文学
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2013-6-28