センセイの鞄

著者 :
  • 平凡社
3.91
  • (555)
  • (419)
  • (619)
  • (31)
  • (7)
本棚登録 : 2687
感想 : 590
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582829617

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すてきな恋物語。
    読んで本当に良かった。

  • ツキコの方に年の近い私。
    読めば読むほどツキコとセンセイの日々をずっと読み続けていたくなる。
    自分がお酒を飲まないので、飲み屋でつまみをつつきながら、とっくりをかたむけてみたい、と思った。
    センセイははじめからずっと、ツキコの傍にいるようだ。

  • 初めての川上弘美との出会いは中学生くらいだったな。川上弘美の本二つしか読んだことないけど、つい最近まで川上未映子と混同してたけど、川上弘美さん好きです。小川洋子と並んでた好きな女性作家さんですね。

  • (2010/5/19 Yahooブログより)
    この前に読んだ川上作品は、エッセイで、小説はこの作品が初めてです。
    川上さんの小説を読んでみたくて、図書館の書架で、パラパラとめくり、
    この作品に決めました。

    月子と、センセイの大人な恋愛小説です。
    センセイは、先生でも、せんせいでもなく、片仮名の 「センセイ」 。 月子も 「ツキコさん」 。
    年齢が30も離れている二人が、時の流れに抗うことなく、ごく自然に恋に落ちていく… 
    月子は、すでに周りから結婚の話が出なくなってしまった年齢だけど、まっすぐに先生に気持ちをぶつけます。
    「センセイが好きなんだもの」
    センセイは穏やかな語りなんだけど、戸惑いや熱い情熱が伝わってきました。
    センセイの前では、少女のようなツキコさん。 ゆっくりと頭をなでるセンセイ。 素敵ですね (´ ▽`)

    この記事を書くにあたり、前の自分の記事を読み返してみたところ、その時にあきあきさんに、
    こちらをお薦めしていただいていました (^_^;)
    あきあきさん、忘れちゃっていてごめんね~ m(__)m 
    ドラマ化されていたことも教えていただいていましたが、読みながら、またまた頭の中で勝手にキャスティング
    してしまいました。
    月子は、夏川結衣さん。 センセイは、中村嘉葎雄さん。
    調べたところ、ドラマでは、月子は小泉今日子さん、センセイは、柄本明さんでした。
    キョンキョンでは、ちょっと若い感じに思えるのですが… 
    カウンターで飲み合う仲から始まる大人な感じ、私のキャスティングの方が断然アリだと思います!!

    川上さんイイです! はまりそうです!!

  • これ、名作じゃないか?
    何で柄本明とキョンキョンなんかで映画化したんだ!!
    誰が見てもミスキャストだろ!

  • おしゃれなバーでワイングラスをくるくる回すより魅かれる、適度な距離感と緊張感を保ったままの湯豆腐、おでん、ビール、熱燗。
    心を焦がす激しい恋もあるけれど、ゆっくりと熟成されていく恋もある。
    なんだかステキですなぁ。

  • 【夏の読書 1冊目】
    あわあわと。
    ゆったりと。

    すてきだなと思う反面、私はまだこのふたりの物語を髄まで味わうには幼かったようです。

  • 穏やかで真面目、だけど何だか面白い、センセイとツキコさんの物語。
    二人の掛け合いや、なんとも言えない空気感がとても良かったです。
    悲しい場面になりそうで嫌だなぁと、後半は読むスピードが落ちました。

    若い頃は分からなかったおじさまの魅力。

  • 年齢のせいにしないで、ツキコさんとちゃんと恋愛してくれて良かった。
    好きか嫌いかには、好きか嫌いかで答えてほしいから。
    毎晩少しずつ読むのが楽しみだった。
    最後は号泣した。
    それだけ、もだもだしながら、私もセンセイとの思い出を積み上げているような気になっていたのだと思う。

  • おもわずあっちこっちで、「せ、センセイ〜〜!!」と眉が下がる思いだった。
    なんとこんなきゅんとする物語。

全590件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上弘美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×