かつて描かれたことのない境地: 傑作短篇集 (残雪コレクション)

  • 平凡社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582836288

感想・レビュー・書評

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  • 中国現代作家の、前衛的な短編集。読んでいる側にはよくわけが分からなかったり抽象的だったりするけれど、でもそこが魅力的。好きなのは「綿あめ」と「アメジストローズ」

  • 一つ、二つ、作品世界がちょっと理解しづらいものもありましたが、それ以外はどれもなんとも言えない読後感のある作品集でした。あえて言えば、どことなく寂しさが漂う、静かな哀しみをたたえたような作品ばかりだな、という印象です。それが中国を舞台にしているからなのはもちろんですが、そうではないものも感じます。うまく説明できませんが、資本主義の道を邁進し、世界の大国として国際舞台に躍り出た中国の勢いというものがほとんど感じられない作品ばかりです。これが残雪の持ち味なのでしょうか?

  • はっきり言って、「何だこれは?」の状態。何かが目の前に広がり続いているのはわかるが、つかみどころがないというか、正体がわからない。使い方を間違えているかもしれないが、例えるなら「暖簾に腕押し」とでもいうような印象。残念ながら自分の好みからは大きくはずれていたが、中毒性は感じられるので、はまる人ははまるのではないだろうか。

  • 中国のお話はやっぱり読みやすいし、おもしろい!
    すぐに物語の中へ入り込める:)

  • 残雪の本は「魂の城 カフカ解読」(平凡社)しか読んだコトがない、、、

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    「現代中国のユニークな作家、残雪。その初期から近年までの作品を精選し、13篇を収録した短篇集。特異で不思議なイメージに満ちた作品世界は読者を放さない。残雪ファン待望の書。 」

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著者プロフィール

1953年中国生まれ。文革期を思わせる長編『黄泥街』でデビュー。邦訳作品集に『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』『廊下に植えた林檎の木』『かつて描かれたことのない境地』『最後の恋人』がある。

「2020年 『突囲表演』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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