漬け物大全: 美味・珍味・怪味を食べ歩く (平凡社新書 60)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582850604

感想・レビュー・書評

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  • 漬物は割と好きなんだけども、最近は弁当にちょろりとのっかっている安物ばっかり食ってる気がするから、ありがたみが無いというか。あの揚げ物のしたに敷かれたキャベツとか、紫色のきゅうりの漬物とか最初から食べてもらえる気がしないけど一応ついてる感。

    今回はでもそんなどうでも良い感のある漬物についてでは無くて、ちゃんと?作った漬物について、海原雄山のごとく、というよりは中華一番のようなテンションの高さで盛り上がる。美味しいという事はは概ね「ご飯三杯」いけるかどうかで記述され、そんなでもないなぁ、と思う場合にもフォローは忘れず、漬物に対する敬意を常に忘れない漬物ラヴァーである。

    しかし常にテンションが高いため、どれもこれも一緒のように聞こえてきて最終的にはどんな漬物の話をしていたのか、全く覚えていないのが難点。
    という事でやっぱり味噌漬けが最強だよん。

  • [ 内容 ]
    漬け物なくして人類の食卓は成り立たない。
    塩漬けから糠漬け、味噌漬け、酢漬け、粕漬けなど、素材も漬け床もつくり方も実に多種多様な漬け物を、発酵食品の王国日本をはじめ、中国、韓国、東南アジア、ヨーロッパなどにたずね、食文化の達人が蘊蓄を傾ける。
    美味か珍味か、それとも怪味か。
    驚異に満ちた漬け物の世界を渉猟しよう。

    [ 目次 ]
    第1章 漬け物の歴史
    第2章 日本漬け物紀行
    第3章 漬け物の民族学―外国の漬け物
    第4章 「熟鮓」の不思議な世界
    第5章 日本の魚介漬け物を食べ歩く
    資料 漬け物とは何か

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館で借りた。

    漬物の歴史、日本全国の色々な漬物、世界にある漬物、熟鮓について、日本の魚介漬物の紹介、漬けるとはどういう事かの解説、をしている。

    豚肉の漬物があること、ふぐの卵巣漬けがあることに驚いた。
    漬ける事によりテトロドトキシンが分解されて無毒化されることを初めて知った。

    所々にレシピらしきものも載っていて参考になる。
    やはり酢漬けだけでなく、糠や味噌で漬けることにも挑戦したくなってくる。漬け床をぬるま湯で飲んで整腸剤にしていた知恵があることも紹介されていた。

    モンスーン・アジアの食文化(魚醤や熟鮓など)に興味がある人へと紹介されていた『魚醤とナレズシの研究』(石毛直道/ケネス・ラドル共著、岩波書店)を読もうと思った。

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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