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- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582852592
作品紹介・あらすじ
義経は衣川で死ななかったのか?本当に北海道へ渡ったのか?江戸時代に起こり、近代まで連綿と続いた義経生存説。敗者の弁として成立した「判官びいき」の起源を探り、江戸時代の偽書と学者たちの甲論乙駁を辿り、近代の義経=成吉思汗説を検証する。北海道渡海説や、義経=成吉思汗説を支えた、日本人の歴史的な心理構造とは何であったか。
感想・レビュー・書評
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蝦夷地に渡った説や大陸に渡った説、挙句成吉思汗だったと言う各種源義経生存説についての反論。
時代を追って生存説の位置付けが庶民の義経への憐れみや敗者の共感と言ったある意味素朴なものから江戸、近代へ移るにつれ施政者がわの意図を汲んだものから領土拡張、国威発揚的なキナ臭いものへの変遷がよく分かる。
衣川で自害後、近代までこうも生死を弄ばれるとは。
人々のかくあって欲しい、と思う同情や希望が国威発揚にまで利用される様をご本人はどう感じているのか…と思う。
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