生きるのがつらい。: 「一億総うつ時代」の心理学 (平凡社新書 298)
- 平凡社 (2005年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582852981
感想・レビュー・書評
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高度経済成長時代のように絶対的な価値を皆が共有していた時代は去り、個人が自分の価値観を決めていかなくてはならない今という時代はほんとにシンドイなと思う。選択肢がありすぎて迷ったあげくとりあえず選んだ価値観で頑張ってみるものの報われないことが多いのだ。
だから最初から諦めてツライことは回避する習慣ができて悩む力がどんどん低下する、そして悩む力がないから"何か"イライラし突然キレて、その結果多くの理解しがたい事件が起こる。
毎回きちんと自分に向きあい悩めば同じ苦しみ不安が降りかかっても対処できるというのは当たり前のことかもしれないが、当たり前のことが通用しないほど諦め感が蔓延しているのか、ある世代から世代へ伝えるべきことが伝わっていないのか。なんなんだろうか。
自分自身に関しては悩みどころを勘違いして空回りすることが多い。でもそれをきちんと教えてくれる人はいるし、悩むべきときには一緒に悩んでくれる人がいる。だから私もうざいと思われながらも人の悩みには敏感でいたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初心者向け。
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[ 内容 ]
この国の年間自殺者はもう何年も三万人を超えている。
誰もが自分は「軽うつ」ではないかと疑いはじめている。
この時代には確かに、私たちの生きる意欲を奪う何かがある。
生きるのがつらい。
もう、前向きになんか生きられない。
そんな閉塞感が漂う世の中で、自分の苦しみにうまく対処し、身近な人と支えあいながら生きていくには、どうすればいいのか。
反ポジティブシンキングの思想で語る、「一億総うつ時代」の心の処方箋。
[ 目次 ]
第1章 みんなつらさを抱えて生きている
第2章 つらさをつらさとして受けとめる
第3章 弱音を吐くのも生きる技術
第4章 ありのままの“今の自分”を受け入れる
第5章 身近な人がつらいとき
第6章 「助けあい、弱音を吐きあう関係づくり」の大切さ
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
読みやすい。よくまとまっている。
香山さんばかり読むのも偏りがあるが、あんまりスタイルの合わない著者の本を読んでもさらにふさぎこんでしまうような、ナイーブなマターですが、私はこの著者に拒否反応は全くなかった。
やはりいろんな本を読んで勉強することは、悪いことじゃないですね。 -
ストレスたまって不安だらけで、身動きとれなくなってたときに手に取った本。
つらいことはつらいって自分を認めてあげればいいんだって分かって少し心が軽くなった気がするヽ(´∀`*)ノ
つらいんだーって認めるのさえツライことってあるけど、もうありのままの自分を認められたら、すごく自分をスキになれるかもしれないなー(o`・ω・)o -
なかなか面白いな〜と思った。<BR>私も時々「生きるのがつらい。」。