カラー版 絵はがきの大日本帝国 (平凡社新書 888)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858884

感想・レビュー・書評

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  • 大正の東京博覧会、浅草十二階のエレベーター、オリンピック返上後のスポーツイベントなどなど、昔は結構スキだらけのイベント運営をしていました。ニューヨークとの人形外交もなぜ人形…

  • 平凡社新書のカラー版。新書のカラー版は岩波、集英社、平凡社の新書左派御三家が多い様な。文春とか新潮はやってたかな。500ページで1400円なら良心的な方か。tだ、カラー版とは言っても、原画の関係かカラーは数点である。この題材はよくあるのだが、米国人の個人コレクションが元であるらしい。時間的には著作権はクリアしているはずだが、所蔵者の所有権の問題があって、こういう形で掲載されるのは個人所有のものがほとんどなのだとか。大日本帝国をネガティブに捉えるイメージとしての印象操作のパターンは踏襲しながらも、白人側の人種差別も扱っており、ポジティブ派にも配慮した感じである。

  • 2018年10月読了。
    米国ニュージャージー州のドナルド/ミチコ・ラップナウ夫妻の個人コレクションに依拠する内容。
    思ったことを徒然に記す。
    40ページ:厳島神社・千畳閣の柱に打ち付けられた「日露戦争記念めしとり杓子」、神社神道はどうも怪しげな国策と結び付いて客寄せをしがちなのは、今も昔も同じということか。それを楽しむ庶民の心象もまた同じ。
    174ページ:「南洋群島」については、いつか実地に巡って色々なものを見たいと思っている。松江春次、南洋興発、軽便鉄道、このあたりがキーワードかと。あとは南洋神社か。
    237ページ:カルピスの登場と三島海雲。これも面白そうだ。
    265ページ:昭和天皇が皇太子時代に沖縄を訪問していたこと。
    357ページ:満州航空、ユンカース86型10人乗り旅客機。航空機旅客輸送の黎明期に関する資料として面白い。
    385ページ:桐生悠々による「関東防空大演習を嗤ふ」、政府の無為無策を指弾するのがジャーナリズムの仕事ということ。

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著者プロフィール

1969年京都市生まれ。同志社大学大学院修了(社会福祉学修士)。京都新聞記者。2016年4月から立命館大学BKC社系研究機構社会システム研究所客員研究員。中国残留日本人女性との出会いを機に2003年から満蒙開拓団や戦後問題などをテーマに取材活動を続ける。著書に『移民たちの「満州」──満蒙開拓団の虚と実』(平凡社新書)、『裂かれた大地──京都満州開拓民 記録なき歴史』(京都新聞出版センター)、共著に『乳がんの歩きかた──余命を生きる50の物語』(文理閣)がある。

「2018年 『カラー版 絵はがきの大日本帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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