木村伊兵衛―人間を写しとった写真家 (別冊太陽 日本のこころ)

  • 平凡社
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本棚登録 : 59
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582921892

感想・レビュー・書評

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  • いつか手にした、「昭和」と言う写真集で、
    「良いな」と思う写真が、
    この方と言うのが多かったので、
    今回図書館で借りてみました。

    写真は詳しく無いし、
    語ることもおこがましい気がするが、

    私が好きなのは、衝撃的とか、前衛的とか
    そう言うのではなく、

    この方やドアノーさんの様に
    「物語」が感じられるものが好きだ。

    銀座の工事現場の写真、
    休憩している現場の皆さんが
    「頼れる日本の男」と言う感じですてきだ。

    那覇の娘さんの黒髪、美しい。

    佃島で、飴細工売りをじっと見ている少年、

    東日暮里にて、おもちゃ屋台に近づいていく少年が可愛い。
    こんな風に「あれはなんだ?面白そうだ」と言うことが
    町中に減りましたねえ。

    月島の夕涼みの写真を見ても、
    こんな風な長閑な夕暮れの時間と言うのは
    とうの昔に失われたと思う。

    携帯やら何やらあまりにも色々なものが発達しすぎて
    「暇を暇なまま楽しむ」と言う事をしなくなったね。

    おまけとして、写真嫌いだったという、
    私の大好きな泉鏡花先生の写真があって
    嬉しかった。

  • ダンディ、スマート。
    そして、それを裏打ちするような努力と情熱。
    作品をさらに深く見られるような
    人となりと、言葉に心惹かれた。

  • 請求記号:740.28/Ki 図書ID:10052783

  • 木村伊兵衛の全貌を把握できる写真集。やっぱり、大判で見るのが一番ですね。

  • “好きよ” “あら、まぁ” “雨やだな” “あぁしんど” “うふ”
    “すげぇ” “ほぉどれどれ” “よっこらせっ” “あん?” “よしっ”・・・・・・

    被写体の心のつぶやきが聴こえる面白い写真ばかり。
    人が写っていない写真も、店の看板や差し込む光が何かを語っているよう。
    何故面白いか。遠くの人生は喜劇だからさ。

    「那覇の芸者」(1936)、「秋田おばこ 大曲市内大川西根」(1953)が良い。

    日常のリアリズムを撮り続け、
    時代を記録した報道写真の巨匠 木村 伊兵衛の写真集。
    木村 伊兵衛(1901-1974)

  • 彼がシャッターを切った時、その風景はきっとありふれた風景だった。
    しかし今、その風景は失われてしまった「昭和の風景」となっている。
    木村伊兵衛が生きていたら、「平成の風景」として何を撮るのだろうか。

  • 人間の活力

  • 浅草の仲見世通りを歩く、鳶の頭の粋なこと。
    一瞬の景色を切り取る、スナップショットの見事さ。
    作り込んだものじゃなく、とても自然な写真の数々。
    銀座や下町の風景や人が、とても好き。
    さすが居合抜きの名人!

  • 【新刊情報】木村伊兵衛 740.2/タ http://bit.ly/uNJPJx 日常のリアリズムを生涯撮り続け、時代を記録した報道写真の巨匠・木村伊兵衛の生誕110年記念出版。厳選された200点以上の写真をジャンル別に構成。評伝と初公開のヴィンテージ・プリントを収録

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