龍馬の夢を叶えた男 岩崎弥太郎

著者 : 原口泉

• ベストセラーズ (2010年1月21日発売)

感想・レビュー・書評

[bukuawaさんの感想 · 2022年8月31日]

数々のNHK大河ドラマ時代考証を担当した筆者による、三菱創始者岩崎弥太郎の評伝。坂本龍馬が夢見た世界を相手に商売をすることを弥太郎が成し遂げた。という視点で、二人の関係も絡めながら弥太郎が世に出て三菱を創設、共同運輸と死闘を繰り広げた生涯をつづる。

読みやすくまとまっており、史実で確認できる二人の関係は長崎・海援隊時代のわずかな間だが、肝胆相照らす仲であったろうことがよくわかった。

本書はわかりやすい反面、深く読み込みたい向きには若干物足りないかも。

[零さんの感想 · 2011年9月10日]

弥太郎に起こったことが時系列で書かれており、読みやすかった。
ただ、三菱財閥の創業者としての経済に対する考え方などを知りたいと思っていたので、やや物足りなさを感じた。

著者プロフィール

1947年、鹿児島県生まれ。東京大学文学部国史学科卒。同大学大学院修士課程修了、博士課程単位取得。鹿児島大学法文学部教授を経て、同大学名誉教授、志學館大学教授、鹿児島県立図書館館長。専門は日本近世・近代史、薩摩藩の歴史。NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「琉球の風」「篤姫」「西郷（せご）どん」の時代考証を担当。『世界危機をチャンスに変えた幕末維新の知恵』（PHP新書）、『龍馬を超えた男　小松帯刀』（グラフ社）など著書多数。

「2022年 『日本人として知っておきたい琉球・沖縄史』 で使われていた紹介文から引用しています。」