- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584139851
作品紹介・あらすじ
ますます国際化、グリーバル化が進む現代の日本ですが、海外から注目される際に一番大切なのは、その国独自の文化や伝統です。ところが日本古来からずっと受け継がれてきた日常のささいな文化や考え方は、今、急速に失われようとしています。季節のしつらえや、習慣、作法、歳時など、今の70代、80代、90代以上の方々があたりまえのようにして触れてきたことでも、40代以下になると知っている人はほとんどなく、知っていても形式だけということもよくある話です。さらに超高齢化社会とはいえ、戦前、戦中生まれの方々も少なくなってきているのが現実。そこで、数十年後には消えてしまいそうな知識を「絶滅危惧知識」として集め、現代の若い世代の日本人たちにも「こんなことがずっと受け継がれてきたんだ」と新鮮な驚きと関心を持っていただけるように紹介しています。カバーと本文のイラストは、奇妙でユーモラスなイラストが人気のmakomoが担当、巻末特集では上品で可愛らしい絵柄で評判の中町はるが担当している。戦前生まれの名人経験者としては最後の天才棋士「ひふみん」こと加藤一二三先生も大絶賛!
感想・レビュー・書評
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近い将来、消えてしまいそうな知識をユルく分かり易く、解説。
第一章 縁起にまつわる絶滅危惧知識
第二章 行事にまつわる絶滅危惧知識
第三章 衣食住にまつわる絶滅危惧知識
第四章 生活と文化にまつわる絶滅危惧知識
巻末特集 「日本人なら知っておきたい和の植物図鑑」
各章末にコラム、参考文献有り。
見開き2ページに、お題とイラスト、解説文での構成。
新年恒例の図書館福袋で、
「“一富士、二鷹、三茄子”の続きは?」のタイトルに
惹かれて借りた袋の中身の本です。
知ってるようで知らない知識。知らないまま絶滅しそうな知識。
それらをサクッと分かり易く解説しています。
屠蘇散や甘茶の材料の話、ひと昔前の暑中見舞いの決まり文句、
事八日は嘘をリセットする日など、雑学として面白かったです。
ただ、文章だけで、視覚での説明はほぼ皆無。
水引の結びとか、縞模様の種類とか、知らない人には、
文章だけの説明では知識にはならないと思います。
ユルいイラストでよいから視覚での知識も、欲しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「日本文化っていいもんなんだなぁ」って、改めて考えさせられた本。
昔から何気なく使っていることや身近なことが具体的に
解説されていて、知ってるものもあるけど再確認できて嬉しい気持ちになれる。
合間読書にもってこいの内容です。
世界一タイトルのように絶滅の危機にある文化を語りつごう!って気になります。 -
【請求記号:382 ヨ】
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うーんそれで?という知識。知っているものもままあったし。
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見開きで一つのトピックになっていて読みやすいです。イラストもシンプルで脱力系というのか、よく雰囲気に合っていると思います。有名な雑学から初めて知ったものまで様々ですが、一番驚いたのは絹が布ではなかった(昔の布の定義からは外れていた)という事ですね。
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素敵な基本のしきたりを後世に繋ぐための本。
「へぇぇー、そうなんだぁー」と独り言連発しながら読んでいました。
イラストも、ほわっとしていて可愛いです。