- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584392652
感想・レビュー・書評
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とうとう最終章。
一巻や二巻のように、グロテスクな表現は控えていました。
が、個人的に1番怖い巻かと。
人間の怖さ、、、それがテーマだと思います。
ある意味鳥肌がたちました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
童話の裏側
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1巻と2巻程の高揚感が無かった。
赤い靴と豚殺しの話は初めて知りました。
eroticism満載だろうと覚悟して読んだのですが、
意外と少なく安心の様な肩すかしした様な複雑な気持ちです。
赤頭巾では彼女よりもお母さんが怖かった。最後に一瞬寒気がしました。
赤い靴では清純な少女があそこまで堕ちるのかと。
豚殺しではフランツの父の反抗心であんな行動に出るとは。
マッチ売りの少女とサド伯爵が繋がっていた事に驚愕。でも最期は弟と幸せそうに天国へ行けたのは良かった。
青髭に似た話が一番horror色が濃く、恐ろしかったです。 -
知らない題名、と思って読んでみた話も違う題名なだけで
元となるものは読んだ事あり、でした。
後ろに書かれている童話の解説を見て、他にも色々題名違うものが
存在するのか、と思ってみたり。
アレンジしているせいか、読んでいて
時代背景がよく分らなくなってくる時もありました。 -
グリム童話の裏話。
「赤ずきん」「赤い靴」「豚殺しごっこをした子供たちの話」
「マッチ売りの少女」「人殺し城」などを収録されていました。
すべてに共通して言えることは、語り継がれてきたきれいなグリム童話ではなく
題名にもあるように「怖い」ということ。
怖いというのは、人間の裏の気持ち、黒い部分が出ていて
とてもグロテスクです。
著者が言うように、この黒いところは今の時代でも
たいして変わらないということ。
時代がいくら変わっても、人間の気持ち特に黒いところは
なかなかかわらないんだなと、思える本でした…