究極の思考術: あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15
- 法学書院 (2009年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784587233907
感想・レビュー・書評
-
形式論と実質論
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事例がとてもわかりやすくスラスラと読み終えました。2極の面で物事を見つめる習慣身につける!
-
この本は、ある程度相手の主張や目指すべきゴールが決まってる(訴訟で言えば顧客を勝たせる)弁論時には役立つんだろうと思う。というかそういう趣旨で書いているんだと思う。
相手の主張論点を無効化し、自らの主張を正当化するための様々な2項対立の軸が紹介されている。 -
ビジネス
自己啓発 -
・必要性 許容性
例.)車を買う場合
(必要性)=メリット
車を買えば週末はドライブに行ける
買い物も便利になる
(許容性)=相手が許す要素
資金にも余裕があることを具体的に説明する
・形式論 実質論
形式論の方が基準が明確だから強い
形式論を貫く結果、不都合である場合、かつ、実質的に見て問題なしの場合、許される
・禁止レベル 許容レベル
一部許容→全面禁煙の中でもベランダだけは喫煙できる 等
・必須 任意
人の話を聞いていて、どちらかわからない場合逐一聞く(欲求レベルを見極める)
・効率と適正
最良の成果のためには双方のバランスをとる必要がある→最近の流行りは効率重視
なぜなら早く作り、改善するというスピードではないと、他社と差が生まれないため
・理想論 現実論
提案する場合→とりかかりがめんどくさそうな提案は理想論だと言って却下される
なので、ラクになると思われるようなメリットを示す
魅力が乏しい→感情レベルでデメリットの塊だと思われる
・事前 事後
リスクヘッジは事前と事後のという視点でやると論理的である。戦略論でも同じことが言える
・主 従
問題点に優先順位をつけることにより本質に迫れる
80対20の法則
・並列関係 優劣関係
関係性を分析する際に、並列、優劣を分ける
・全体 部分
何か新しいことを勉強する際は、全体像を把握する→部分的に把握する
全体像を知っていれば、あらゆる場面に応用が効く
・共通点と相違点
概念の説明をするには、ある概念とある概念と似て非なる概念とを比較する
例)株式について説明する
社債を取り上げて、共通点と相違点を比較検討する
共通点 資金調達の手段
相違点 返済義務の有無
・原則論 例外論
原則を覆し、例外を認めさせるためには
原則を貫くと問題が生じる(不都合性)を主張し、例外を認めさせる(必要性)、その上で特別な事情があると許容性があると主張する
・抽象論 具体論
抽象のメリットは汎用性があること
意見を求められたら、抽象論→具体論の順番
・絶対論 相対論
・通説 有力説
通説と有力説は伝統があるか、ないかの違い
有力説が通説を覆すためには、論理による説得力という必要性と、許容性がいる
概念(ものごと)の理解には、反対概念と具体例を理解することが重要である -
・共通点と相違点 異なるもの同士を比較した場合でも、どこかに「共通点」があるものです。そして、異なるもの同士を比較して「共通点」が見つかった場合、その「共通点」意外の部分は「相違点」になります。 ・全体と部分 ・抽象論と具体論 どこが「抽象論」で、どこが「具体論」になっているのかを意識しながら読む 「二律対立」の視点で物事を考えられるようになると、「対象」の全容が理解できるようになる。 「ある概念」を理解するためには、対極を理解する。つまり、「反対概念」と具体例の理解が重要である。
-
読みやすかった。ただ内容としては薄いように感じた。入門としてはちょうどよいかも。
-
「思考術」ってどんなもんかなーと思って、ちょろっと読んでみました。
木山先生のこのシリーズの本は勉強法とかもいろいろ読んだことがあって、個人的には好きなんだけど、この「思考術」はちょっと単調かなという印象。
とにかく二項対立が大事なんだってことで、具体例を15個挙げるわけですが、「必要性と許容性」とか、司法試験受験生に馴染みのあるようなものが多い。
ただ、全て二項対立で考えれば何事も片がつくわけでは当然ないし、「究極」と言うわりにはちょっと物足りない感じはする。
ボリュームもいつものように少なめ。 -
「二者択一で決定する」という考え方なのかな…と予想して読みましたが,違っていました。
表紙のイメージは暗いですが,中身は明るく,読みやすかったです。