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- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588009624
作品紹介・あらすじ
第2巻では、法や教育、社会理論など多様なテーマに関する思想史的研究を行う。一見すると無秩序なルーマンの構想は、豊かな可能性を秘めている。おもな内容は、「第1章 全体社会の理論の視座から見た自己言及と目的論」、「第2章 主観的法(=権利)」、「第3章 教育科学における理論交替」、「第4章 社会秩序はいかにして可能となるか」。
感想・レビュー・書評
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『ゼマンティク』シリーズ第二巻。四章構成で、「目的論」「権利subjektives Recht」「教育」(ないし「陶冶」)「社会学」というゼマンティクが問題となる。法の問題について言えば、義務の優位から権利の優位への転換点をカントに見出すという点は、日本でも論じられてきた事柄である(『法学史』村上淳一執筆分)。とはいえ、転轍機としてのカント理論を教育学における教育の目的や手段に関する議論の変化の出発点に据え、それを法学における理論の変化とパラレルに把握する記述など、興味深い論点が多数含まれている。
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