社会構造とゼマンティク 2 (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588009624

作品紹介・あらすじ

第2巻では、法や教育、社会理論など多様なテーマに関する思想史的研究を行う。一見すると無秩序なルーマンの構想は、豊かな可能性を秘めている。おもな内容は、「第1章 全体社会の理論の視座から見た自己言及と目的論」、「第2章 主観的法(=権利)」、「第3章 教育科学における理論交替」、「第4章 社会秩序はいかにして可能となるか」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ゼマンティク』シリーズ第二巻。四章構成で、「目的論」「権利subjektives Recht」「教育」(ないし「陶冶」)「社会学」というゼマンティクが問題となる。法の問題について言えば、義務の優位から権利の優位への転換点をカントに見出すという点は、日本でも論じられてきた事柄である(『法学史』村上淳一執筆分)。とはいえ、転轍機としてのカント理論を教育学における教育の目的や手段に関する議論の変化の出発点に据え、それを法学における理論の変化とパラレルに把握する記述など、興味深い論点が多数含まれている。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann) 
ビーレフェルト大学名誉教授。1968年から1993年までビーレフェルト大学社会学部教授を務めた。著書は『社会システム』の他、『社会の……』や『社会構造とゼマンティク』のシリーズなど多数。1927年-1998年。


「2020年 『社会システム 下 或る普遍的理論の要綱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ニクラス・ルーマンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×