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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588050916
作品紹介・あらすじ
人間の選択や行為は因果的に決定されているのか?人間にとって自由とは、責任とは何か?-自由と決定論という哲学上の根本問題を平易に説き明かしつつ今日の哲学的状況を明快に浮き彫りにした「哲学入門」の書。自由と決定論をめぐる、両立論か非両立論かという従来の単純な二項対立を脱却し、心と脳との関係、神経科学と量子論という新たな視角から、独自の「生の哲学」の精髄を示す。
感想・レビュー・書評
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第五章の神経科学と量子論のところが「もしもこの世がもっとよい世界であり、読者の皆さんが、たいていの人が現にもっている以上の時間と勤勉さとをもっておられるならば、皆さんは、この章よりももっと為になるものを読んでいることであろう。」で始まるのがちょっと面白かった。
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決定論をめぐる議論が分かりやすくまとめられている.引用が極めて少ないのもまた魅力.とはいえ本書の意図は概説ではないから歴史的な議論の流れとかそういうものを期待しても得るところは少ないが,それでも決定論を論じる際の主要なテーマには大体触れられているので議論の全体像を掴むのに適している.
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