人魚 (ものと人間の文化史 143)

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  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588214318

作品紹介・あらすじ

ロマンとファンタジーに彩られて世界各地に伝承される人魚の実像を求めて東西の人魚誌を渉猟し、各地のフィールド調査と膨大な資料をもとに集成したマーメイド百科。神話、伝説から美術、工芸、文学等々に表現された多彩な人魚のイメージの諸相を探り、〈人にして魚〉という、人間の想像力が自然との関わりにおいてつくり上げた〈異形のもの〉の文化を浮き彫りにする。写真・図版200点余を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「〜、人魚がわたしたち日本人の暮らしにとけこみ、精神的、感情(感覚)的に、なんの抵抗もなく容認されてきた証であり、結果であるとみることができよう。」

    新聞の書評を見て、読もう!と心に決めて読めました〜☆
    なんとなく目を惹いてつらつらと読んでいたんだけれど、私って人魚が好きなんだ!って初めて気がついた。
    日本の人魚に関する歴史、などなど著者が非常に良く調べていて、そして人魚への愛!を感じた。

    とってもおもしろく読めました。
    私も人魚をチェックしようっとって思ったのであります。

  • 様々な視点から人魚について考察した本。ビギナーさんにも読みやすい。

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著者プロフィール

1936年神奈川県横須賀市生まれ、法政大学社会学部卒業、専攻は海村民俗学、民具学、文化史学、横須賀市自然・人文博物館館長、千葉経済大学教授、日本民具学会会長、文化庁文化審議会専門委員を歴任した。文学博士。2008年旭日小綬章受章。著書:『海女』『網』『人魚』『イルカ』『鮪』『磯』(ものと人間の文化史・法政大学出版局)、『日本蜑人(あま)伝統の研究』(法政大学出版局・第29回柳田國男賞受賞)、『伊豆相模の民具』『近世日本蜑人伝統の研究』『海浜生活の歴史と民俗』『マグロの文化誌』『民具学の歴史と方法』(慶友杜)、『潮騒の島──神島民俗誌』(光書房)、『母系の島々』(太平洋学会)、『城ヶ島漁村の教育社会学的研究』(平凡社・第2回下中教育奨励賞受賞)、『現代博物館論』(暁印書館・昭和61年度日本博物館協会東海地区業績賞受賞)、ほか。

「2015年 『島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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