食堂かたつむり

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100639

感想・レビュー・書評

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  • おいしそうな料理がたくさんでてきて、どれも食べてみたいな~と思った。
    こんな食堂が近くにあったらいいな。

    • まろんさん
      おいしそうでしたよね~!
      おかあさんの真意がやっと伝わるシーンも感動的でした。

      映画も観ましたが、お料理がおいしそうな上に
      色彩がとてもきれいで、うっとりしながら観てました。
      2012/06/10
  • ある日、バイト先のレストランから帰宅した倫子は、家財道具一切と共に、同棲していた恋人が、姿を眩ましたことを知り、愕然とする。倫子は、祖母の片身の、糠床だけを胸に抱いて、郷里へと戻る。故郷で食堂を始めた倫子。やがて「食堂かたつむり」は、「そこで食事をすると、願い事が叶う」と、評判になり…。
    再読してみて、「こんなに、切ないストーリーだったっけ?」と思った。何度も涙ぐんでしまった。でも、登場人物たちは、最後は、それぞれに幸せをつかんでいく。倫子も、何度も辛いめにあいながら、成長していき、料理をすることの喜びを、改めてしる。倫子の純粋さは、まるで、この物語に出てくる、故郷の景色のように美しく、心うたれる。そして、食いしん坊の私にとっては、やはり、「食堂かたつむり」の料理に、興味を引かれる(笑)

  • 小川糸さんの短編集『あつあつを召し上がれ』がとても好きな感じだったので、長いものもと思い、前々から気になっていた『食堂かたつむり』を手に取りました。

    料理を作る描写も味わう描写も大好きなのに加え、将来小さな喫茶店を営めたらなあ……なんて夢もぼんやりと抱いている私としては、主人公の倫子が熊さんと一緒に少しずつ少しずつ「食堂かたつむり」を作り上げていく様子にうっとりさせられっぱなし。
    恋人から手酷い裏切りを受けた若い女性が、大自然の中で自らを癒していく物語か……素敵やん……ほっこり……。

    と、ふわふわした気持で読んでいたのですが、いやいやいやいや、ふぐパーティーからの怒涛の展開がすごい。すご過ぎる。

    物語前半に漂うのがお菓子を焼く時の甘くて香ばしい香りだとしたら、後半からは生き物の生臭さや血液の鉄臭さを感じました。
    生きること、愛すること、命をいただくということ、そしてそうやって明日もまた生きていくということ。癒し系どころじゃない、めちゃめちゃ骨太の、サバイバルストーリーじゃあ!

    映画化しているとの事なので、そちらも楽しみです。

  • お肉。生き物から命をもらって、それを食べて、今生きている。
    野菜。自然から摘み取って、それを食べて、今生きている。
    お金で食べ物を買っていて、それを「育てた人」「取ってきてくれた人」「運んでくれた人」「集めてくれた人」に払っているわけだけど、感謝すべきはそうした人にプラスして、食べ物そのものに感謝しなくてはいけない。
    料理が人を幸せにする。一度に幸せにできるのは1対1の関係なのかなあって思う。

  • あちこちに出てくる食材、料理にうっとり。
    料理下手な私ですが、とりあえず楽しんで料理したいなぁと。いろんなものを大切にしないとなぁ…としみじみ思ったりもして。
    読み終わった後、家族について深く深く考え、かけがえのない存在だと痛切に感じました。
    とても優しい気持ちになれる本。
    思わず涙ぽろりな一冊です。

  • 恋人の突然の裏切りに声が出なくなってしまった主人公。
    絶縁していた実家に戻り、自分の理想とする食堂というかレストランを作ることに。
    小川糸さんの作品は始めて(育児期間が長かったので、ここ20年くらいの絵本以外の作家さんは大抵始めてなんだが)。
    現実味のあるものとそうでないものが混雑している感じ。入れない人もいるかもしれない、好みが別れるだろう。私はわりと好きである。
    料理や食材の描写が素晴らしく、こんなレストランあったら行きたい。

  • 食堂を営む声を失った女の人のお話。
    まず最初に一緒に住んでた彼氏が居なくなって部屋がもぬけの殻になるところから始まる。
    まさかの展開。
    一緒に住むまで仲の良かった関係でこんなことあったらまず立ち直れない。
    けれども、自然な食べ物を食べて住んでいた町の人たちに支えられて生きることは何なのか知る。
    とってもあったかいお話。
    色んな国の料理が作れるようになりたいと思った。

  • 好きそうな話のはずなのに、なんだろう、すごく生理的に受け付けなかった。料理から登場人物から全て嘘くさいんだな。

  • 久しぶりに一気読みしてしまった。
    同棲していた恋人が失踪し、家財一式声すらもなくしてしまった料理好きの女の子が、故郷の田舎へ帰り、実家の物置で食堂を開くというお話。
    ご飯の材料を山で取ったり、地元の生産者から買ったり・・・ほんわかしました。
    かと思えばネットで海外から調味料取り寄せたりも!
    こんな風にご飯作れたら楽しいだろうなー
    不仲だったおかんが癌で死んだり、家族のように思っていた豚を料理したり・・・料理を通して色々な人と関わり皆変わっていく。
    生きることは食べることだ!!

  • 同棲していたインド人の恋人が家財道具一切を持って姿を消すところから始まるこのお話は、現実離れしていてポップな印象。
    お料理や人との出会い、暖かなストーリー展開は爽やかそのもので、心地の良く読めるよくあるデトックス系小説…。
    それなのに、ところどころに卑猥な単語があたりまえのように突然登場するのが、奇をてらった感じがして不愉快だ。周囲の人物の言葉の字面には爽やかさに欠けるのも雰囲気を壊していて残念。
    …というのが中盤までの印象。
    だけど、世界ってそんなに爽やかじゃなくてあたりまえだよね。美しい田舎でも人間は下衆なところがある。でもそのなかで、優しく素直に生きる主人公を描いた、この本はひとつの作品なんだ。心地の良く読めるデトックス商品じゃない。なんて、当たり前のことに思い至った。

    最後のストーリー展開は、ありがちながら、まんまと泣かされた。素直に読む心大事。穿っていたのは私の方かも。


    解体のシーンなど、グロテスクながらきっちり書いてあるのは、それが主人公の信念の描写だと感じた。

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