家元探偵マスノくん 県立桜花高校★ぼっち部 (TEENS' ENTERTAINMENT)
- ポプラ社 (2010年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591121115
作品紹介・あらすじ
入学後の友達作りにしくじった女子高生チナツ、第二演劇部の一人部長ユリヤ、戦士部のサトシ、ネットごしの参加者で姿の見えないスカイプさん。次期華道家元で一人ぼっち部世話人のマスノくんを囲む超個性派集団の笑いと涙の青春譚スタート。
感想・レビュー・書評
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学校内の事件に立ち向かう異色のメンバー。
小学生から大人まで楽しめるストーリー。
「ちょっと人付き合いが苦手」と思う人がこの本を読むと、勇気付けられ、自分をかえるヒントが詰まっているではと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012/9/3
913.6||ササ
県立桜花高校“一人ぼっち部”部長の次期華道家元マスノくんを囲む超個性派集団の笑いと涙の青春話!
メンバーは、新学期の友達作りに乗り遅れた女子高生チナツ、第二演劇部の一人部長ユリヤ、戦士部のサトシ、そしてネットごしの参加者で姿の見えないスカイプさん。
なかなか他人とうまくやれない人、人間関係に悩む人に励ましと勇気を与える一冊です。 -
シンプルな文体と構成力が著者の力量を示している不思議な佳作です。その姿勢が小説としての形だけでなく、想念の単純かつリアルな実像に繋がっている。先ず、著者の目線に共感が持てます。学園世代の心を良く掴んでいる。主人公は英雄的ではありませんが、しっかりとした思想と深みのある華道の達人です。空想的な女性徒の視線と現実的な家元のバランスが融合してゆく過程が、すんなりとほのぼのと楽しめました。題材や落ちは読んでのお愉しみですのであえて書きません。この作家の他の本も読みたいと思います。
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これもー課題。
YAとか久しく読んでないのでどきどき。
文章がほんっと今の子向けだなーって感じでびっくりした。
文章がっていうか、出てくる言葉か。
この本がどれだけ長く持つかはわかんないけど、
どうにか「今」の子に届けようとしている。という印象。
それって案外悪いものじゃないのかも、と思った。
たぶん話の内容が結構ちゃんとしてるからなのかなぁ。
最初は言葉にえぇぇってなったけど、
その内ちゃんと話に引っ張られる。
「ほっとくか」の言葉の取り方の話が面白かった。 -
みな楽しそうに過ごしていて和みました。
ちょっとしたブレイクに丁度良かった
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連続短編の、学校1年分。
確かに、最初は肝心。
特に女子はグループができるともう終了。
いや、入れる所もありますけど。
しかしこれほども協調性がないクラブは
過ごし方さえ分かってしまえば楽かと。
ひとつひとつの事件が短く、読みやすい半面
謎がそのまんま、な状態も。
一体どうするのだろうかと思っていたら
最後に風呂敷が閉じました。
さすがに対決するか!? と思ったのですが
どきどきするだけで終了。
対決しても、どうしようもないですが。
そして最大の謎、もう『一人』のクラブ員の正体。
言われてみれば納得ですが、まったく気がつかず。
あれはあれで、同じような『集まり』なのでしょうか? -
ひとりひとりが個性的な人物の部活。
途中までは結構退屈でしたが、それなりに面白い作品でした。
ほんわかしながら謎を解いていく姿は好きです。 -
中学生に人気の笹生陽子、『楽園のつくりかた』も好きじゃなかったけど、まあ、読んでみるかと。
結論。『楽園のつくりかた』の方がまし。
個性的(といってもアニメ風というか、想像のつく範囲の変人)な登場人物は『楽園』と同じで、ミステリ仕立てか、と思いつつ読んだけど、ミステリと言うほどのものもなし。
こういう登場人物ってあんまり本読まない人には個性的と思えるのかもしれないけど、『少年アヤちゃん』読んだせいか、こんなの普通だよ、本当に変な人というのは、心に大きな穴があいていて、塞いでも塞いでも別のところが崩れてきて決して塞ぎきれないような人なんだと思う。
この子たちは、穴まで行かないでしょ。ほっときゃちょっと痕が残るかな、程度の傷があるだけ。
語り手もマスノくんも友だちができないタイプとは思われないし。
それに、由緒ある華道家元の跡継ぎなら、小学校(幼稚園から)受験して私立に行くだろ、公立はあり得ない、とか、まあいろいろあるけど。
こういうの中学生には面白くて読みやすいのか?
途中つまんなくて何度も意識を失った。
著者は意識的に今の子どもにウケるように、読みやすいように書いているんだろうけど、こんなのをたくさん読むと頭が悪くなりそう、と恐ろしくなった。 -
伏線がわかりやすい。読みやすいけどその分読み足りない感じかも。
「家元」ととは華道のことで植物が取り扱われている。
中高大学生におすすめ。 -
家元ならではの推理というわけではなかった。部の設定やそれぞれの気持ちの強さが面白い。