- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591125397
作品紹介・あらすじ
死んだように生きるのは意味がないんだと思ったんだ。「生きること」と真摯にむきあう動物たちの七つの物語。
感想・レビュー・書評
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動物が出てくる寓話のような世界観と文体で、優しく気づきを与えてくれる良著です。短編集の形で小学校高学年ぐらいから読めそう。分類は児童書だけど、大人にも贈り物に良いんじゃないかな。
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紹介文に、動物たちが「生」に真摯に向き合う7編、とありました。我々は生きるのを忘れているのかもしれない。どれも短い話で、簡単に読めるので、小中学生におすすめです。まとまった時間が取れない大人にもおすすめです。
べっぴんさん(☆5)
ショートカット(☆3)
アメンボリース(☆4)
朝の花火(☆5)
そらの青は(☆5)
光る地平線(☆5)
クマのあたりまえ(☆5) -
心温まる良質の童話集でした。
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「死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ」(132ページ)
七つの動物が、
それぞれの存在意義を見い出していく短編集。 -
まあ、よいお話がたくさんですけれど、なんというか、大人になってしまうとこういうお話には別に心を動かされないんですよ。
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動物たちの「生きる」
ことについてのお話。
切ないけど、すきな本。 -
動物。生命。
動物が主人公の、やさしい童話。
安東みきえ『頭のうちどころが悪かった熊の話』を思い出す。
少しインパクトに欠ける気もする。 -
「生きること」と真摯にむきあう動物たちの七つの物語。
「朝の花火」は、生まれながらの殺し屋と自負するアオダイショウの物語。「そらの青」は、思いを共有することに戸惑う鯉の話。 -
飛べないチドリ。
人間になった猿のお母さんを追いかけて、人間になった猿の子。
ひっそりと、美しいリースを紡ぐアメンボたちも、湖とともにいなくなり。
食べるためでなく、獲物の命を奪ってきた蛇の愛。
魚の群にも、仲間はずれもあり。
強いライオンにも弱いところもあり。
どうせ死ぬなら、命あるものに産まれたくなかったとおもうクマがおり。
「生きること」を考える動物たちの小さな物語。 -
「生きている って何だろう?」
あまりにも当たり前に感じられるようになったその感覚を、身近な動物たちが代わりに考え、行動してみている。その姿を見ていると、あぁ、なるほどなぁと思ったり、そっかぁ…と感心したり、ハッとさせられたりする。
児童書なんだけど、大人と子どもで読んで考えたい。なんだか心温まる、哲学の初めの一歩のような短編集。
魚住直子、やっぱり好きだなぁ。 -
この本はいろいろな動物たちが、「生きること」と真摯に向き合う物語です。あるものは、自分のお母さんを愛し、あるものは、人間に心打たれる。動物たちの「生きること」をぜひ感じてみてください。
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安東みきえの『頭のうちどころが悪かった熊の話』のような動物をモチーフにした寓話。表題作の石になろうとするクマが可愛かった。一応分類としては児童書だけど子供よりも寧ろ大人向けかもしれないな。「べっぴんさん」も最後の落とし方が素晴らしいと思う。2012/493
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べっぴんさん(チドリ)
ショートカット(サル)
アメンボリース(アメンボ)
朝の花火(アオダイショウ)
そらの青は(鯉)
光る地平線(ライオン)
クマのあたりまえ(クマ)
どれも品のある語りだ。
特にアメンボのお話がとても優しくて好き。悩んでいるさとみに「たいへん、たいへん」と言って心に効くとてもきれいな布をくれるのだ。お礼を言いに行くと嬉しそうに聞いてくれるのだ。どこか他の池に移れているといいと私も思う。 -
寓話。読みやすいし、わかりやすいし小学校高学年から中学生にいいかも。
感動も感心も特にしないが、わるくはない。 -
NO.1406 2013.9.14
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短編集。
「生きること」に真摯に向き合う動物たちの七つの物語。
とのこと。
読んでいると心がほっこりする。
温かさ、優しさを感じることのできる物語たち。 -
あっという間に読める
動物寓話の短編集。
「ショートカット」と「アメンボリース」が割りと好き。
さいごのクマがかわいかった。 -
2013.1.11変わった話だった
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短編集。
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さまざまな動物たちによるモノローグ的な短編集。
学生さんが読書感想文を書きやすそうな本だなあ、というのが一読しての印象。
ここでの擬人化は、風刺や寓話というよりも、作品のテーマをよりクリアに見せるために使われています。
たとえば「そらの青は」の二匹の魚のやりとりや心理的機微などは
人間でやってもよさそう(というか、人間の少女たちそのもの!)ですが
逆にいえば同じテーマを人間の主人公でストレートに語った作品はすでにたくさんあるわけです。
それらと同じ穴を掘り下げるよりも、少しひねって切れ味よく仕上げる。
この作品集はそういう試みなのかなと思いました。
とはいえ、一つ一つの作品に既視感は否めません。(それが悪いこととは言えませんが)
「アメンボリリース」はどこか安房直子を思わせる作品。
「朝の花火」はまるで「ごんぎつね」の変奏のよう。
そもそも動物たちのちょっぴり哲学っぽいモノローグといえば工藤直子の「のはらうた」という偉大な先行作品があるわけで…。
と上げていけばキリがないほど、児童文学では伝統的な手法なのですね。 -
命がテーマの7つのお話が集まった本。
死ぬのがこわいクマは死なないものに生まれ変わろうと努力するが、クマの出した答えがすごくいい。死んでるみたいに、生きるんだったら意味がない。今の時代、死んでるみたいに生きている人も多いかもしれない・・・考えさせられるし、感動のする本だった。 -
1時間程度で読める簡単な短編集
が、人生について奥が深い -
動物を主人公にした短編集。
動物と言っても擬人化されています。
児童書だけど、大人向けかなと思いました。
でも大人が読むには一つずつが短すぎて物足らないので、もう少し長めに書いてくれていたらなお良かったかも。 -
短編集。
それぞれの動物を主人公に書いているが、
かなり擬人化されていて現代社会の人間関係を
さらっと指摘してる部分もある。
魚住直子の非・バランスを読んでないけど
こういうのがYA世代に響くのかな~
見てみたい -
この本に出てくる動物たちは、どれも弱いときの自分の分身。
「生きる」における「あたりまえ」を優しいタッチで思い出させてくれる。
植田真さんのイラストがきれいで、おはなしにぴったりだった。
飛ぶことを諦めた鳥、人間に憧れたサル。
すごく深く読み込んでいて凄いなと思います。
勉強になりました(⁎...
飛ぶことを諦めた鳥、人間に憧れたサル。
すごく深く読み込んでいて凄いなと思います。
勉強になりました(⁎˃ᴗ˂⁎)
生きることの意味を改めて考えさせられますね。
私も勉強になりました。
コメントをありがとうございました(*^...
生きることの意味を改めて考えさせられますね。
私も勉強になりました。
コメントをありがとうございました(*^^*)