昭和ことば辞典 (一般書)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 138
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591130391

感想・レビュー・書評

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  • 昭和は長かったから前期と後期に分けた方がいいんじゃないかって思うんです。私。
    この本には概ね昭和前期の映画や小説からピックアップした言葉が載っていて。

    だから昭和後期に生きていた私は、ふむふむ懐かしい言葉ね、と、″昔の言葉“という認識で眺めていたのだけれども、
    あぁ平成もこんな30年近くになろうとしているのに、普段、普通に使っている言葉が昭和の言葉として紹介されているじゃないか。
    世の中の人からは”懐かしい”分類にされているかもしれない言葉を、日常的に使っていた私。
    見た目からだけじゃなく、言葉からも年齢を推測されちゃってるわけねと唇を噛め閉めた。

  • なるほどと思うフレーズが沢山だった。
    180頁下段『(前略)あらそわずにすむよう自然に築き上げたマナーでもある』の下り、なんか江戸しぐさにも通じるなぁ
    あと、成瀬巳喜男監督の『流れる』からいくつも引かれていて、そうそうあるタイトルじゃないなぁ、あれかな、と思ったらやっぱり幸田文。寡聞にして。また読みたくなった。映画は日本映画専門chで見られるかな?それにしても一頁半にも渡って項が割いてあって、幸田文ファンとしては嬉しい。

  • 昭和の映画、小説などからユーモア、気品あるフレーズを抜き出して著者がユースケースを解説している。
    現代では使わない言い回しが多く、馴染みがないため記憶に残らず結局使えなそうであった。

    直接的な表現が少ないのも気づき。
    カレーライスはライスとカレーが別皿になっているものを指していたらしい。
    今の一緒の皿に載っているものはライスカレー。

    メモ
    ゴキゲン
    不調法
    ゴム長(長靴)
    シャッポ(帽子)フランス語由来
    おかえりあそばせ
    ペテンにかけられる

  • さらっと読めた。
    全然抵抗ない言葉がいっぱい。昭和なのね私。

  • 何にでも「お」をつけりゃいいってもんじゃない。大正~戦前の文語体のような美しさとは無縁の本だった。

  • ああ、素晴らしきかな、昭和言葉。
    きれいで、洒落てて粋。
    なんで、こんな綺麗な言葉が消えて
    妙で汚らしいお言葉が平成の世に蔓延っているのか

  • よせ、そんなオセンチは。恥知らずだね、きみは。ちょいといい子じゃないか、ヘイカモン!
    なんて、使ってみたいねぇ。

  • 平成の世になって25年、四半世紀となりました。多くの大学生が平成生まれとなり、昭和は遠いカコに…。この本を読んでどこか懐かしい言葉に触れてみませんか?

    北九州市立大学:いけみかん

    • librarylovers13さん
      【ほっこり芋】
      〔昭和ことば〕現代人のコミュニケーションに風穴を開ける知恵。(カバーよい)
      例えば「マザコン」と言うと刺々しくてもp.9...
      【ほっこり芋】
      〔昭和ことば〕現代人のコミュニケーションに風穴を開ける知恵。(カバーよい)
      例えば「マザコン」と言うと刺々しくてもp.98の用例を使うとやんわりと伝えられます。参考資料の映画も面白いですよ!

      北九州市立大学
      ニックネーム:ナッティ
      2013/11/16
  • あはは、イライラするよ!(笑) 斬新な一冊でした。
    昭和のしぐさと色気を醸し出す、珠玉の言葉がもりだくさん。
    見返しより「【昭和ことば】現代人のコミュニケーションに風穴を開ける知恵。退屈な会話に滋味をもたらし、円満な人間関係の構築に役立つ。本書ではおもに、昭和10~40年代の日本映画のセリフを集めた。」とありますが…。
    いやー、これを現代で使っちゃうとアレでしょ。コミュニケーションに風穴開くどころか、コミュニケーションそのものが崩壊しそう。
    大平さんの著作は久しぶりなのですが、以前はマイホーム、紙、の本を読みました。なかなかこだわり出すとそれで本を書いちゃう方なのですね(^-^)。

    「あなたは、この真知子にどうしろとおっしゃるんです」「唇をゆるしてくれたじゃないか」などなど…えーっと…(笑)。
    溝口健二、成瀬巳喜男、小津安二郎、増村保造あたりの日本映画作品がメインのようです。(全く存じ上げませんことよ。)
    全ての言葉に出典記載があるので、これを参考に映画に手を伸ばしてみるのもいいかもしれません。伸ばさないけどね(笑)。

  • 映画から採った言葉なら、耳に残ってるかも。。。

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    「日常会話に取り入れると、しみじみ感が漂う…。上司や目上の人に一目おかれる、懐かしくて滑稽なフレーズ集!

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    昭和の人々に学ぶ、心が近づく会話術

    【昭和ことば】
    現代人のコミュニケーションに風穴を開ける知恵。
    退屈な会話に滋味をもたらし、円満な人間関係の構築に役立つ。
    本書ではおもに、昭和10~40年代の日本映画のセリフを集めた。 」

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著者プロフィール

大平 一枝:作家、エッセイスト。長野県生まれ。大量生産、大量消費の社会からこぼれ落ちるもの・
こと・価値観をテーマに各誌紙に執筆。著書に『東京の台所』『男と女の台所』『もう、ビ
ニール傘は買わない。』(平凡社)、『届かなかった手紙』(角川書店)、『あの人の宝物』(誠
文堂新光社)、『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』(大和書房)ほか。
「東京の台所2」(朝日新聞デジタル&w)、金曜エッセイ「あ、それ忘れてました(汗)」
(北欧、暮らしの道具店)、「令和・かぞくの肖像」(OIL MAGAZINE)など連載多数。


「2021年 『ただしい暮らし、なんてなかった。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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