きみスキ: 高校生たちのショ-トスト-リ-ズ (teens’ best selections 31)
- ポプラ社 (2012年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591130667
作品紹介・あらすじ
好き、親友、無関心、苦手・・・・・・誰が誰を?7人の素直な気持ちが織りなす模様を描く
高校の同じクラスの、内気な子、派手な子、運動系、お調子者・・・・・・みんな、同じ場所にいながら思っていることが違う。好きな相手も、好きな気持ちも。それぞれのつぶやきに、秘めた思いを知ったり、意外な一面を見たり。しだいにどの子も応援したくなる、友だちが増えるような1冊。
感想・レビュー・書評
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装画/ゆうこ
ブックデザイン/矢野のり子+島津デザイン事務所詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生男女7人が交代に語り手となる連作掌編小説集。
ひとりひとりの気持ちが細やかに描写されています。掌編ということで1編1編はごく短め。それぞれの子が抱える問題がスパッと解決される訳ではなく、高校生の日常をスパッと切り取って見せられているような感じがあります。それがきっと登場人物と同年代の読者には身近なものとして写るのでしょう。
読んでいくうちに登場人物への認識が変わっていくのが面白かったです。この子はこういう考えもするんだ、この子にはこういう一面もあるのだと驚かされる場面が多々あったのです。
きっと自分自身でも気付いていなかった自分が、他人との交わりの中で出てくるのでしょう。一人称で書かれる物語だから、本人が気付いていない自分がふと出てくる瞬間に立ち会え、その人物の新たな一面(でも本当はその人物の中に元々あったであろう資質)が見えるのが面白いです。
きっとこれからもこの子たちは自分でも気付いていない自分の気持ちと向き合っていくのでしょう。それは「成長」と呼ばれるものなのかも知れません。それが高校生という年代がもつ煌めきなのでしょう。
…なんて思ってしまうのは、おじさんの視点で読んでいるからでしょうね。 -
6人の高校生男女の日常を、それぞれの視点で描くショートショート集。
あとがきにもあるように、作者が読書が苦手なティーンズのために、読みやすく書いたという… -
高校一年生の恋模様
女の子4人と男子3人
ギャルデビューの子や部活命の子やおとなしい子
人当たりのいいイケメンに実は変人な文武両道くんや彼女が欲しい男の子
青春だなぁ -
高校生の日常。あっさりすぐ読める。物語としては平坦。
登場人物。
山西達之、野上未莉亜、寺崎誠也、湯川夏海、沢井恵、近藤彗、斉藤美希。 -
この題名と絵に惹かれるようです。
<クッキー> -
山西達之と野上未莉亜のカップルが羨ましい
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高校生ってこんな感じなのかなあ?
誰の気持ちもよくわからず、終わってしまいました。
ただ、あとがきに書いてあったように、「これから読書家に変身したいと思っている人」にはいいのかなと思います。 -
YA小説の定番『夏の階段』に続く連作掌編小説集。
入学したてから夏休みまで、タイプの違うクラスメイト7人の絡み合う人間模様を軽やかに紡いだ作品。
恋愛、友人、自分の性格、部活の人間関係、将来のこと…と誰もが思い至る思春期の悩みを等身大に描く。
一話あたり6ページ程度と短く、表紙もマンガのようで手に取りやすい。
小学校高学年から高校生までの女の子におすすめの。