オレたちの明日に向かって (teens' best selections)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 118
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131053

感想・レビュー・書評

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  • 勇気はバスケ部に入っていて、クラスの女の子に片思いしたり、友人の「きぼちん」と「うざい、だりい」とか言ってる普通の中二男子。
    ジョブトレーニング(職業体験)の講演にきたなじみの保険屋、今井さんのもとでジョブトレーニングをすることになり、勇気は今までの自分を見つめなおす気持ちになってきて…

    …部活への不満、友人へのイラッとする気持ち、片思いのドキドキ…誇張もなく、自然な感じで描かれてます。この勇気くん、すぐ自分のこと反省しちゃって、いい子です!(自分でいい子と思ってないとこがまた良い)
    勇気くん視点での話ですが、一章ごとに保険やの今井さんの日誌が短く載って、それが二人の考えを想像させて良かった。

    2時間ほどあれば読める読みやすい本です。

    ただ、見返しの内容説明文?の頭三行はいらないような…本文の内容、雰囲気に合わないと思いました。

    男子も女子も読みやすい本と感じました。

  • 花岡勇気(中2)は、勉強もイマイチで バスケ部の監督からも一目おかれて怒鳴られている ちょっとさえない男子。(自覚してる)
    あこがれの中里さんのことだって、ポニーテールを眺めるだけが精一杯。
    友達の希望(きぼちん)と、`るっせい``ほっとけ``うざい``だりぃ``ださ`の5つの言葉でことたりる会話の毎日。
    でも勇気と希望は 親のネーミングセンスを笑いながらも、気があってるのだ。


    そんな時、勇気は 授業の一環で 保険代理店の今井さんの所でジョブトレーニングをすることになった。3日間、今井さんの仕事に同行させてもらい、保険の仕事にふれる。
    被害者、加害者、・・・お金がからんでくるので、キツイ現実とも出会う。人間の悪い部分も見えてくる。しかし、今井さんの仕事を見聞きし、体験もして、その誠実さも知る。

    少しずつ自分を見つめていく勇気の青春物語。

    今井さんは、昔は大手の保険会社でエリートだったが、同僚の死をきっかけに独立。契約件数をこなすより、もっと大切な事があると感じたからだ。41才独身、休みの日には家の田んぼの稲刈りをしていて、お母さんからは まだ子ども扱いをされていたり、独立の時には不安もあったと言ったり。
    勇気の前で絶対的な大人というわけでもなく、でも、頑張っているいい大人。
    中学生と大人って、こんな距離感だと いいな。

  •  バスケット部で監督にどなられてばかりの中学生、勇気。ジョブトレーニングの一環で、保険の代理店を経営する今井さんが学校で授業をする。人が生きていくうえで、どんなことにどのくらいお金が必要になってくるのか、ライフプランニングについて考える。将来どんな人生を歩みたいのか、どんな夢を思い描いているのか?勇気は、今までそんなこと考えたこともなかった。
     勇気の姉が事故を起こし、今井さんがその対応をしてくれた。事故の相手は、自転車の中学生。少し不審な点が…。3日間の職業体験に通う職場の希望を書く時、勇気は『保険屋(今井さん)』と書く。

  • 思ったより保険の話だった…

  • 中2のちょっとハードな職業体験。希望がもてる終わり方がいい。

  • テンポはよい◎

  • ジョブトレーニングの研修場所として、知り合いの保険の取次店を希望した勇気。
    中学生に向けての愛あるメッセージ、満載。

  • 中学生の職業体験を通して、保険業界の話が出てくる。
    かなりシビアな懸案もある。

  • そそっかしくてしょっちゅう車をぶつけては保険代理店の今井さんのお世話になっているオカン。その今井さんが、ジョブトレーニングの一環として授業をやることになった。保険なんて自分たちに関係ないと思ってたけど、ちょっとおもしろい? おれは、ジョブトレーニングの行先を今井さんの保険代理店にして、俄か保険屋修行をすることに。でも保険ってあの保険金殺人の保険だから、やっぱりハードないろいろがあるわけで…。
    兵庫県でいうなら「トライやるウィーク」ですね。ちょっと推理っぽさも青春も恋もあり。で、未来がある物語。

  • 保険屋さんの日常が少しわかります。
    保険代理店で職業訓練中の中2の「おれ」の目を通したいろいろな事故・事件。
    お金ががっちりからんでる仕事だから、きれいなことだけではないけれど、それでも、この仕事へのやりがいが見えてくるのはステキだなぁと思いました。
    等身大の主人公がほんの少し成長していくのが微笑ましいです。
    将来の夢って、答えをだすのは難しいけれど、いろんなことからヒントをひろって、可能性を広げていくんだろうね。
    表紙と裏表紙が対になっているのが、この話の雰囲気によくあっていて、ニヤリです。

著者プロフィール

児童文学作家、日本児童文学者協会会員

「2017年 『ぼくらの山の学校』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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