- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591136232
作品紹介・あらすじ
ご隠居は、元「伝説の大泥棒」!?
得意ワザ(?)を活かし、商店街の事件を解決!
舞台は、さびれつつある、地方都市によくある小さな商店街「花咲小路商店街」。
主人公の亜弥は、両親が始めた小ぢんまりした英語塾を継いで講師をしている。
既に隠居している父は、日本に帰化したイギリス人なのだが、
その実、若い頃は美術品を中心とする泥棒として名を馳せていた人物。
商店街で起こる事件をその手腕で解決していくのだが、亜弥は気が気ではなくて――。
トラブルを描いてもどこかやさしい、著者ならではの持ち味が存分に味わえる、じんわり心温まるエンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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物語の舞台となる〈花咲小路商店街〉は、伝統と歴史と人情味のある、さびれかけた商店街。
英語塾を営む亜弥は、父と二人きりで暮らしている。
70歳になる父は、日本に帰化したイギリス人で、若い頃は美術品を中心とする伝説の大泥棒だった。
商店街に巻き起こる謎を解き明かし、大企業による買収話も独特の手法でものの見事に解決する英国紳士の父と、亜弥の幼なじみの克己と北斗の名コンビの活躍ぶりが、爽快で楽しい。
極悪人は一人も出てこないし、商店街の人たちを巻き込んでの大掛かりな仕掛けに圧倒されつつも、最後はハッピーエンドで幕が閉じられていて、ほのぼのと温かい気持ちになれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現実的には無理なんじゃないか?みたいな設定も含めて楽しく読めました。世界的に活躍していた大泥棒が商店街に住んでいるというのもなんだかワクワク。
シリーズなので、続きを読み進めていくのも楽しみ。 -
東京バンドワゴンを彷彿とさせる日常生活ミステリーって感じかな。
大盗賊が正義にために大活躍ってところはバンドワゴンと違って現実味が薄れますが。
それでも大企業に押されてさびれゆく商店街に活気を戻すには、という現代社会の悩みの種を扱っているところは日常生活ストーリーだな。 -
花咲小路シリーズ第一弾。
第2弾の『花咲小路一丁目の刑事』を先に読んで、面白かったのでこちらも読んでみた。
四丁目の聖人は”泥棒”、それも”世界をまたにかける大泥棒(?)”
現代版鼠小僧と言ったところか…
ただちょっとねぇ…、現実離れしすぎていて…
って、”鼠小僧”なんだからそれは当たり前のことなんだけど(笑)
二丁目、三丁目、三丁目北角、とシリーズ第5弾まで既刊なので、そちらも読んでみよう。 -
ルパン三世やコナンみたいな感じの、痛快フィクションという印象。「そんなん、あり?」と思わず笑ってしまうくらいリアリティはあまりないが、エンターテイメントとして楽しめて、小路幸也さん特有の人情・ノスタルジーもしっかり感じられる。続編もあるようなので、続けて読んでいきたい。
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東京バンドワゴンの世界観を彷彿させるような、読んでいる途中はハラハラドキドキするのに、読み終わったあと、ハッピーエンドでハートフルな物語。
シリーズの続きが楽しみ。 -
イギリスの伝説の大泥棒が日本のとあるさびれた商店街に住んでいる。
ウキウキする設定だ。面白そうだぁ、楽しそうだぁ。
小路さんらしい描き方でこの大泥棒は商店街を助ける。
気持ちよかったぁ。
なんで、こういう話って、泥棒の味方したくなるんだろうねぇ。 -
さすがです。現実離れしたストーリーですが一気に読ませてくれます。東京バンドワゴンと同じくらい人の情を大切にしているシリーズ。第一作目なのでこれから末長く愛読していきます。