番外編 忘れていた怪談 闇の本 (ポプラポケット文庫 77-11)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 112
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136980

作品紹介・あらすじ

どうぞ、本棚から落ちている本があっても、拾わないでください。それは――呪われた本……。

ぼくは昔の記憶をたどるため、今は空き家となっている古い洋館に行く。そして、隠し部屋を発見して入ってみると、中は本で埋め尽くされていた。床に落ちていた1冊の本を読み始めたぼく。と、突然そこに山岸と名のる青年が現れ、呪われた本の話をはじめた………。

大人気「本の怪談」シリーズのさらにこわ~い番外編が登場!

感想・レビュー・書評

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  •  本の怪談シリーズ第一弾を読み終わったので、第二弾もお試しで一冊だけ読みました。第一弾の初期に戻ったような構成で、主人公の元に闇の本という怪談を集めた本が現れ、読み進めるとその怪談と似た出来事が周囲でも起こるという物語。
     偶発的に読み始めてしまった読むと呪われるという闇の本が最後まで読み切ることで呪いを解くヒントが与えられるという状況設定で、きちんと主人公が怖いことが周りで起こっても読まなきゃいけないという理由付けがされていたのがよかった。また、ストーリーとしても、今まで一人っ子だった主人公が新しく妹が産まれるということへ向けて、過去のトラウマを克服し兄や責任のある大人としての自覚に目覚めるという一本の芯があるものとなっており、成長物語として綺麗にまとまっていた。
     第二弾の続きは読まないと思う。3.5。

  • (2014-12-26)

  • 5-2 万引き 怖く読めばかなり怖い

  • 本の怪談番外編。
    今まで200~23ページ程度だったけれど、今回は263ページと今までで一番ページ数がある。
    話が少し長めなせいか読み応えがあった。
    (読んだとき眠くて単に睡魔と闘いながらだったからというのもあるのかもだが。)

    いないないばあが怖い主人公が、それを克服し、最後には自ら赤ちゃんにやってあげられるようになるという結末は今までの話よりもストーリー性があるように感じた。
    いないないばあ。
    確かに隠れている間や隠れたのが現れたあとはどうなっているか分らない怖さがある。

    最近はやりの都市伝説の「ひとりかくれんぼ」も登場。
    信じてないけれど、方法を読むだけでも怖いので怖かった。
    ひとりかくれんぼは絶対にやりたくない…。

    色名ではなくなったので、この方式でまだ続けてほしい。
    児童書のシリーズものとしては3年程度で完結するのが追いやすいけれども。

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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