役に立たない人生相談

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 119
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591150429

感想・レビュー・書評

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  • 「90歳、何がめでたい」が大人気の佐藤愛子さん。
    初めて読んだ。
    文春の阿川対談もおもしろかったが、この本もおもしろかった。
    字も大きいし、イラストもあるし、つるっと読めてしまった。
    私がきれいに見えるのは、メイクの人もついて、撮影してるから。本当の私は、歳相応のおばあさんですよ、とか。
    自分のことをイケメンだと思っていて、謙虚なイケメンなんていない、とか、歯切れがいい言葉がよい。

  • 2016 12/9

  • 著者のお兄さん サトーハチロー氏の詩も好きであったが、著者の歯に衣を着せないものの言い方(❓)は毒舌的なのだが、戦争を知っている世代で、苦労を通り越して来た人生経験者にかかったら、質問者が、なんとたわいない相談をしているように見える。

    目は笑っているが、口が歪んでいるイラストは、少し気に食わないが、、、豪快に笑い飛ばしているイラストの方が、著者らしいのではないだろうか?
    表紙の白大島の着物をさりげなく着こなし、92歳の御年に見えない若さは、素晴らしい。

  • 「九十歳、何がめでたい」があまりに面白くて「こんな面白そうな本もでているぢゃないか!」とすかさず手に取った一冊。何よりも佐藤先生の、カカと笑っているかのようなこの表紙の表情。

    役に立たないと謳っておられる様に多分ほとんど人生相談の役には本当に立たないと思うのですが、ストレス発散の役にはかなり立つのではないかなと思うのです。
    とにかく痛快。「人生相談なんかしたくない」とあれほど「九十歳何がめでたい」で書いておられたのに引き受けちゃったのな~という残念感(?)もあるのでなおさら面白いのです。でもやけっぱちというのでもなく、先生なりの真面目さでちゃんとお答えにはなっているのです。

    「それはどうかなぁ」と反論や疑義の余地のある回答もあるのですが、人生相談なんか正解はないのだからこういう意見も面白いよなぁと思うのです。
    むしろ、佐藤愛子先生に人生相談を持ちかける人は、「くだらないっ!」などとばっさり切られたいのでは、とも思えるのです。別に悩みなんかないけれども佐藤愛子先生に切られるなら人生相談持ちかけてみたいと思いますもの。

    佐藤愛子先生の回答に添えられた表情のイラストもまた痛快。するする読めてすっきりするまさに解毒剤の一冊。他の本もちょっと読んでみたくなりましたね。
    何か読むものないかなと探している方、さらっと読める一冊お勧めします。

  • 著者の回答があっさりながら、本質をついていて、それでいて温かいので、読んでていて晴れ晴れする。悩みは人それぞれだが、他の視点から見るとそう言う考えもあるのかと気づきがある。タイトルを著者が「役に立たない人生相談」としたように、決して上から目線でなく、そっと気がつかせてくれている。

  • 回答に、さほど意外性はないものの、はっきりした物言いがすがすがしい。
    結婚を考えている彼が、濡れたタオルをソファに置いたりするのが気になって仕方がないという女性に、相手を変えようとしてないところがエライと褒めているのが印象的。

  • 悩みを相談している側からしたら、真剣そのものなのだろうし、そう思うとこんな回答で良いのか…!?と思ってしまうのだが、それを他人事として見ると、途端に可笑しくなってしまう。
    「はぁ、なるほどなぁ」という軽い気持ちかつ、短い時間でサクッと読めるので、ちょっとした空き時間にもおすすめ。

  • 2016.09.03読了

  • ありがとうございましたぁ!ほんと。役に立つとは思えないw

  • 表紙の愛子先生、いやもうお若く、お美しい。92歳?ウソでしょ!という感じ。人生相談への回答は、当然ながら「お叱り」系。かつてほどのイキオイはないけれど、まだまだ怒ってるのがさすがだ。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤愛子の作品

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