- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591152416
感想・レビュー・書評
-
悲しみがわからない人は、喜びもわからない。だから人より幸せを感じにくい不幸な人だ。
どっちでもええのや。あんたが幸せやなと思えたら、それが成功。どんな人生でもやで。
自分の人生は自分だけのもの。世間とか、常識とかまったく及ばないことや。
どんなことでも、怖くなると力が入りすぎるやろ?そうしたら余計にあかんようになる。だけどな、力抜けたらけっこう、するって上手くいくもんやねんで。わかる?だから息を吐くんやで。
なんでも、やってみな答えなんかでえへん。最初から無理と決めて挑戦しいひんのは卑怯者や。
あんたが嫌やったら、そうならへんかったらええんちゃうの?だいたい、誰かのせいでそうなると思ったら、これからあんたどうやって生きていくの?全部自分で選んだことやねんから。
幸せになりたいんやったら、誰かのせいにしたらあかん。誰かに頼んでもあかんねん。
今は、なんにも知らんねん。なんにも知らんってな、めっちゃきれいなん。すごいことやの。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
アイスが全部アタリだったらやっぱりつまらんと思わへん?
どっかにアタリが隠れているのを探すのが楽しいやん。
絶対にアタリはあるもん。
陽転思考は大切。
でも、だからといって自分の感情の赴くままに行動していいの?
育児放棄
浮気
主人公と姉が素直に育ったのが、ほんとに不思議。
冒頭のヌード写真も、意味があまり分からない… -
水商売に多大な才能を持つママと2人の娘。そして存在感のないケチのパパ。
多感な時期に他の家とは違う事に気が付きながらも、我が道を行くママをひたむきに愛する次女が主人公です。
実際にコンサルティング関係で成功されていて、実用書を多数出版している筆者の初の小説のようです。
実用書主体の人の本という事を読後に知ったのですが、全然違和感なく読む事が出来てとても面白かったし、グッとくる瞬間が沢山ありました。
我が道を生きながらも娘への愛情はふんだんにあり、しかし誰よりも女としての魅力にあふれているママを周りが放っておきません。燃えるような恋に全てを掛ける母。はっきり言って母親失格の烙印を押されてもおかしくないのですが、実の母親をモデルにした小説なので大なり小なり本当の話なんでしょう。
このママは名言を次々に繰り出します。今になると本当にそうだわなと思う男女の機微みたいなものが沢山在って、きれいごとだけでは測れない男女の物言には大きく頷きました。
筆者の経歴のせいか小説界隈では話題になった記憶がありませんが、とてもいい小説なので純粋にお勧めです。小説読みなれていない人もすっと入っていける敷居の低さが有ります。 -
強くてもろくて、そう、「ママの人生」そのものって感じかな‥あまり好みではなかった。
-
ー ママはどんなことでも、どんなときでも、わずかなプラスのカケラを探して褒めてくれた。
わたしはそのカケラを寄せ集めて自分という形をつくってきた。
なんにも目立ったところのない、誰かの影のような子どもだったわたしが、自分をそんなに嫌いにならずにひょうひょうと生きてこられたのは、ママがカケラを見つけてくれたおかげだ。ー
✳︎
自由奔放でいつも仕事と恋に忙しいママ。
でも子ども達を凄く愛していて生きる知恵やアドバイスを一生懸命教えてくれ、いつもそんなママに支えられているほのみ。
✳︎
ママの言う事が全部正論で胸に刺さるし、どんなに忙しい時でもちゃんとご飯を作ってラップをして手紙と一緒に置いといてくれたり、伝言ノートを毎日欠かさず書いてくれたり、
ママからのメッセージも愛情に溢れていて、こんな風に子どもを愛して愛情を伝えられる母親になりたいなぁと深く思った。
最後はもう号泣しすぎた(笑)
母親って凄いなぁ。
2019年読了、20冊目 -
営業コンサルタントとして沢山のビジネス書を手掛ける和田さんを全く知らず、小説として読み始めた。娘としての視線から、母や家族を中心とした日常生活を関西弁で描かれる。平易な言葉遣いで、難しい表現もなく、後半部分は小説というより和田さん自身の自叙伝という印象。色々あったのに、不道徳や背徳感を感じずに、自分の人生を駆け抜けたお母さんだが、毒母とならなかったのは次女である和田さんをとても大切に思っていたからかな。自己肯定感は大事で、子どもに影響するんだな。
-
ビジネス書作家である和田裕美さんの初の小説。
元々ファンなので、手に取らずにはおられず。。。
しかし、読み終わるまでに10ヶ月くらいかかってしまった(^^ゞ
最初の方は「ふ~ん」といった感じだったけど、徐々に和田さんの陽転思考はこうして形成されていったのかという感覚が分かってきた。
フィクションとは言っているものの、半分くらいは実話に基づいているかもなあとも思った。
自分と自分の親の関係についても考えさせられる一冊でした。 -
ビジネス書の中には、小説仕立てにすることで、ノウハウやスキルをわかりやすく伝えていこうとする分野があります。『ザ・ゴール』のような名著もあります。
しかし本書はそれらと明らかに違います。これは小説でしか表現のできない世界です。確かに和田さんが伝え続けている陽転思考の原点が「ママ」の言葉の中にあります。でも、ママの生き方のそのものが、ビジネス書的ではない(笑) 無頼派の流れを汲むような物語です。 -
「小説」と簡単に言ってしまうのはもったいないくらい凄い本だ。
主人公が小学生から社会人になるまでの内容であるが、そこには人生の学びがたくさん詰まっている。
40才後半の私もまだまだ学んでないことがたくさんあると思った。
「人生は死ぬまで勉強」と祖母が言っていたことを思い出す。
生き方に正解はないのだから。