東京老舗ごはん (ポプラ文庫 も 1-3)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154106

作品紹介・あらすじ

東京には、明治時代に創業し、100年以上の長きにわたって愛されてきた名店が数多くある。東京に生まれ育ち、雑誌編集や町おこしなどの地域に根ざした活動を続けてきた町歩きの達人が、味へのこだわり、店の歴史や創業のエピソードなどを店主への聞き書きでつづり、老舗の魅力を紹介する食のエッセイ。

◇掲載店舗27店(創業年順)
明治5年●内神田「神田 浅野屋」 明治7年●日本橋小網町「喜代川」 明治8年●千駄木「菊見せんべい総本店」/上野「韻松亭」 明治12年●日本橋人形町「志乃多寿司總本店」 明治13年●浅草「神谷バー」/神田淡路町「かんだやぶそば」 明治17年●神田須田町「神田まつや」 明治18年●日本橋「たいめいけん」/銀座「そば所 よし田」/銀座「銀座天國本店」 明治19年●浅草「米久本店」 明治20年●三ノ輪「土手の伊勢屋」 明治22年●神楽坂「廣東名菜龍公亭」/築地「築地寿司清本店」 明治26年●浅草「どぜう飯田屋」 明治28年●銀座「煉瓦亭」 明治30年●深川「みの家」
明治32年●銀座「ビヤホールライオン銀座七丁目店」/銀座「維新號銀座本店」 明治34年●新宿「中村屋」 明治35年●銀座「資生堂パーラー銀座本店」 明治36年●日比谷「日比谷松本楼」/神田司町「みますや」 明治42年●銀座「カフェーパウリスタ」/神田神保町「ランチョン」 明治44年●神田小川町「漢陽楼」

◇著者プロフィール
1954年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学新聞研究所修了。1984年、友人と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務めた。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞、サントリー地域文化賞を受賞。東京の下町を歩き回り、庶民的な店での一杯を口腹とする。著書は『鴎外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『「即興詩人」のイタリア』(JTB紀行文学大賞)、『「青鞜」の冒険』(紫式部文学賞)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 森まゆみ『東京老舗ごはん』ポプラ文庫。

    先に第2弾の『東京老舗ごはん 大正味めぐり』を読んだので、第1弾も読まねばと思っていたところ、最近やっと本屋で見付けた。

    この第1弾では明治時代に創業した東京の魅力ある老舗名店27店が素晴らしいエッセイにより紹介されている。森まゆみさんの食のエッセイは趣があり、時代や文化を伝えつつ、食の魅力をストレートに伝えてくれるのが嬉しい。

    訪ねたことのある老舗は1つも無いが、神谷バー、かんだやぶそば、たいめいけん、銀座天國本店、ビヤホールライオン銀座七丁目店、中村屋、資生堂パーラー銀座本店、みますやは他のエッセイやテレビなどで知っている。

    本体価格620円
    ★★★★★

    • やまさん
      ことぶきジローさん、こんにちは。
      美味しそうな表紙ですね。
      やま
      ことぶきジローさん、こんにちは。
      美味しそうな表紙ですね。
      やま
      2019/11/07
    • ことぶきジローさん
      ポプラ社文庫のカバーは良いですね。『東京老舗ごはん 大正味めぐり』もおいしそうな表紙です。
      ポプラ社文庫のカバーは良いですね。『東京老舗ごはん 大正味めぐり』もおいしそうな表紙です。
      2019/11/07
  • 20210213往来堂書店さんで購入。
    20210409読了。
    森さんの文章は、説明があっちこっちに飛ぶから慣れるまで大変でした。老舗は一度は行きたい、けど勇気が出ないので、いつか行けることを期待して読んでみました。神保町周辺なら行けるかなぁ?

  • 食べ物屋さんを紹介する本は世の中にあまたあれども、この本は森さんらしい書きっぷりの本だと思った。店主への聞き書きがもとになっている。それだけでなく、森さん自身が客として再訪しているところがいい。
    土手の伊勢屋(三ノ輪)、みの家(深川)、ビヤホール銀座ライオン 銀座七丁目店は行ったことがある。
    どの店もとても印象に残っている。

  • 写真ありませんが、美味しい。
    が、伝わってくるエッセイ。

    さりげなく老舗の歴史。人と、なりも。
    で、ぐっと、親近感。行きたく呑みたくなります。

    行ったことなくて。気になるのは

    銀座よし田 コロッケそば⁉︎
    浅草米久本店
    浅草どぜう飯田屋
    神田司町みますや
    神保町ランチョン

  • 明治時代の創業にこだわって、作者の過去の作品からピックアップされて再構成された。
    (「神谷バー」は書きおろし)

    著者が実際に足を運び、店主や社長に創業当時の様子や歴史をたずねる。
    神田や銀座の店が多い。

    『老舗』といっても、厳しかったり、お客に難しいルールを押し付けたり、といった、自ら敷居を高くしているような店は一つもない。
    震災や戦災で焼け出され全てを失ったりしながらも、美味しい物を食べてもらいたいとの思いで、ひたすらに店を続けていたら、老舗になってしまった、そういう感じだ。

    日本人の舌や食習慣に合うように工夫をしたり、お客のリクエストに応じているうちに出来上がったメニューがちらほら見えるのも、気遣いのたまもの。

    東京の歴史を偲ぶ、森さんならではの一冊。
    鮮やかな玉子の黄色とケチャップの赤が食欲をそそる表紙は、「たいめいけん」のオムライス。

  • 100年以上の長きにわたって愛されてきた名店が27店紹介されている。老舗ならではの味への思い、店の歴史や創業のエピソードなど店主への聞き書きで魅力を描く。

  • 過去に出版された本の加筆、再編集版。二度目でも楽しい。

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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