プラスチック・スープの地球: 汚染される「水の惑星」

  • ポプラ社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591163757

作品紹介・あらすじ

今や、海だけでなく、土壌、空気にまで蔓延しているマイクロプラスチック。地球は、プラスチックごみに覆われた、まさに「プラスチック・スープ」状態です。プラスチックが普及しはじめて現在にいたるまでわずか70年の間に、本来の地球とはまったくちがうすがたになってしまいました。このままで、生き物は生きていけるのでしょうか。私たちが向きあうべき現実とは? 私たちがとるべき行動とは? 環境問題の「今」を考えます。
●地球はプラスチックの惑星
1.夢のプラスチック/2.海を漂うプラスチック/3.細かくくだけていくプラスチック/4.プラスチックに覆いつくされる地球/5.プラスチックであふれる地球
●地球からプラスチックをなくすために
6.プラスチックから生まれるアート/7.信念と希望のはざまで/8.感動を生むアイディア/9.やるなら今しかない/10.新しい時代が動きだした

感想・レビュー・書評

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  • 写真の力を強く感じる本。
    また、様々な角度から環境問題をとらえており、もうこの問題が待ったなしであることが、ひしひしと伝わる。

    1950年代以降、ほんの半世紀ほどでこれまでにない汚染がはびこり、地球をむしばんでいる。
    経済優先、利便性重視をした結果、人類に恵みをもたらす海に手ひどい仕打ちを与え続けている。

    「ダーウィンが来た」や「世界の果てまで行ってQ」など、親子で見るような人気のある番組で、日本や世界の自然の豊かさ、美しさを伝えるだけでなく、環境汚染の現状を伝えるコーナーなどを定期的に設けて発信してほしいなあ。
    スポンサーや製作サイドが許さないのかな…。
    日本は本当に環境対策後進国だ。2020.8.22

  • 冷静な筆致、目を奪う写真、豊富な図やグラフ。
    こんな本を待っていました。
    そう!そうなのよ、これがほしかったの!!と思ったのは、データ内容が直感的にわかる世界地図になっているところです。
    社会科でも理科でも道徳でも、もっと大きく言ってしまえば生き方そのものも、これから求められるのは、「答えのない問いへの向かい合い方」だと思うのですが、この本はどこをとってもそれがあります。
    すぐに書店に予約注文を出しました。

  • これでプラスチックの本、三冊そろったね。
    海中からプラゴミ失くす研究してる10代の話、どこか作ってくれないだろうか?
    そしたら完成するのにな。

    2019/12/17 更新

  • 昨今、プラスチック汚染に関する出版物が増えている。児童用の書籍についても同様であるが、それだけこの問題についての関心が高まっているのだろう。というか、それだけ我々人間にとっての差し迫った課題として捉えられているのだろう。この本はそうしたプラスチック汚染の現状を、写真と文とデータで、丁寧にわかりやすく見せてくれる。話題としては暗いテーマであり、目をそむけたくなるような写真の数々が心に焼き付くが、同時に後半の半分を割いて、それではどうしたらいいのか、今、どんな取り組みが行われているのか、どんな研究や実験がどこまで進んでいるのか、といった、地球からプラスチックをなくすための道しるべともいえる情報が記されている。そして日本語版オリジナルページとして、最後に1章が加えられている。衰弱して死んだ奈良の鹿の胃から、4.3㎏ものプラスチックのごみの塊が出てきたといった驚くべき話などもあるが、プラスチックの恐ろしさや、知るべき事実を知る上でも一読をお薦めしたい。

  • 文章にルビがついているので、大人から子どもまで読むことができます。
    世界中のプラスチック廃棄問題はかなり深刻で、引き返せないところまで来ていると思います。
    私たちにできることは何だろう。
    一人一人が自分にできる環境対策を始めないと、地球は人間の手によって死の惑星になってしまう。
    プラスチック製品の規制や、デポジット制の導入など、企業や政府主導の制度改革も、是非行ってほしい。

    皆さんこの本を読んで、問題を共有しましょう。

    現実に目を背けている間に、手遅れになる前に。

  •  プラスチックがいかに環境に影響を与えているかとっても分かりやすく、そして恐ろしく教えてくれます。知らないことがいかに怖いか、無意識に地球を、人間を痛めつけることになっていたことに反省です。

  • プラスチック製品がどの様に環境に影響を与えているかが、とても分かりやすく書いてありました。言葉も難しくなく、ルビもあり、小学校高学年くらいから読めるのではないでしょうか。
    また、見やすい図版が多いこと、プラスチックの環境汚染が身近なこと、対策もまた身近なことから始められるように具体的な事例も書いてあり、調べ学習にも使えます。

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