(077-23)伝染する怪談 みんなの本 (ポプラポケット文庫 77-23)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591164563

作品紹介・あらすじ

怖い話の体験談を募集して、まみが編案し、本にする企画がもちあがった。タイトルは『みんなの本』。しかし、制作途中で担当編集者がけがをし、別の人に代わると、いつのまにか本が完成していた! 同時に体験談の応募者にも異変が――。『わたしの本』、『あなたの本』につづく、児童書作家まみが登場する「本の怪談」、最新刊!

もくじ
第一章
小学四年生 梅澤小百合の場合 4
小学五年生 小林拓郎の場合 15
小学六年生 清宮樹里の場合 28
小学六年生 上原美里・樫井千絵の場合 36
第二章 42
第三章 90
第四章 109
第五章 154

感想・レビュー・書評

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  • 小学生から募集した怪談を本にする──まみと編集者が始めた『みんなの本』の企画

    担当編集者が骨折したり
    応募した小学生の霊感が急に強まってしまったり

    かわりの編集者としてあらわれた南野さんが
    『みんなの本』を完成させて
    応募者に配っているという

    その本を手にしたまみと清人が調べていくと……

    “怪談作家”緑川聖司のポケット文庫「本の怪談」シリーズ最新刊=16作目にして、『わたしの本』の児童書作家まみが登場するシリーズの3作目
    怪談満載のホラーな一冊、2019年12月刊

    同時刊行「怪談収集家」シリーズの7作目『山岸良介の最後の挨拶』

    両シリーズ累計で100万部突破

    物語のカギをにぎるのは最後に登場する“あの人”
    「帰ってこられなくなるよ……ぼくみたいに」

  • 「黒い本」と「赤い本」が出たのが2010年の7月。
    あれから9年半。
    約10年間追ってきたシリーズが遂に完結。
    これからは何を読んでゆけばいいのだ…。

    小学生の怖い体験談を募集したら、編集者がケガをし、代わりの編集者が来たあたりから勝手に完成版の本が応募者の小学生に出回り、小学生の霊感が強まってしまう…。
    山岸さんが助けてくれなかったら割とどうにもならなかったような。
    颯爽と現れた山岸さんが解決してくれる。

    でも最後に「帰ってこられなくるよ…ぼくみたいに」というセリフが。
    浩介の方では一応帰ってきて、(人間ではないけど)また別の百物語を探しにいったんだから…。
    単に人の道を外れているという意味なのか、本当にあの世から帰って来れなくなったという意味なのか。
    謎が謎を呼ぶ。
    うーん、どゆこと。
    この大学生作家シリーズの方が山岸良介の冒険シリーズよりも時系列的にあとで2回目の百物語収集で失敗している、山岸さんという全く別の人が2人いる、パラレルワールドで別々の道を進む山岸さんがいる。
    うーん…。

    怪異にまつわることをするときはやっぱりお祓いは必須だな…。
    くわばらくわばら。

    この話の最後で「わたしの本」、「あなたの本」、「みんなの本」が時系列的に先で、色の本シリーズはこの井上まみという作家が書いた話ということに。
    色の本の山岸さんもまみが出会った山岸さんをモデルに登場させたということになる。
    拍子抜けもあるけれど、まあすっきりー。
    つまりそれぞれの色の本の中の怪談は作中作中作。

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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