感染症対人類の世界史 (ポプラ新書 い 4-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591167168

作品紹介・あらすじ

池上彰と増田ユリヤによる緊急出版! 
新型コロナウイルス感染拡大を歴史に学ぼう。
人類は感染症とどう向き合い、克服してきたか――?

これまで何度となく繰り返されてきた感染症と人類の闘い。
天然痘、ペスト、スペイン風邪……そしてコロナウイルス。
シルクロードの時代から人と物の行き来がさかんになり、
暮らしが豊かになるにしたがって、感染症も世界中に広がっていった。

感染症拡大で起きたデマや差別にどう対応してきたのか
日本の天平の大疫病の時に行われた復興政策とは
ヨーロッパを何度も苦しめペストは、社会構造を大きく変えた
死の前では貴族も農民も平等。感染症流行が影響を与えた芸術作品たち
コロンブスの新大陸発見の裏にある疫病とは

感染症の流行が、人類に問うてきたことから、
冷静に感染症と向き合う術を学ぶことができる。

生きる希望は歴史にあり!


第1章 シルクロードが運んだ病原菌
第2章 世界史をつくった感染症――天然痘
第3章 世界を震え上がらせた感染症――ペスト
第4章 感染症が世界を変えた――日本編
第5章 世界大戦を早めた「スペイン風邪」
第6章 人類の反撃始まる
第7章 今も続く感染症との闘い

感想・レビュー・書評

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  • 何が凄いって、4月に放送された「大下容子ワイド!スクランブル」の池上さんと増田さんの出演コーナーをもとに、わすか二週間足らずで原稿を書き上げ、まず電子書籍、そして4月中に一般書籍として刊行されたこと。
    グッジョブ!

    歴史上の有名人物(ツタンカーメン、ラムセス5世、ダンテ、マックス・ヴェーバーなど)が感染症で亡くなっていたこと。

    感染症が数々の歴史的大事件と関わる、あるいはそれらを作ってきたこと。

    小説(『デカメロン』『ロミオとジュリエット』など)の中に感染症が登場すること。
    きっとこれから新型コロナ関連の小説がたくさんでるでしょうね。

    個人的にはこの期間特別に夜遊びお泊りをたくさん企画していたのが全てキャンセルになってしまった以外は、あまり痛手を受けていないのです、まだこれからわからないけど。

    だから不謹慎かもしれない、本当にごめんなさい
    世界中が一丸となって共通の敵に立ち向かう
    この時期は結構有意義でした。
    良い動画がたくさん配信されたし。

    今までたくさんの人たちが感染症で苦しんできた犠牲のおかげなんですよね。
    これからも決して油断することなく気持ちを引き締めながら、経済復興に貢献していきたいと思っています。

  • 新型コロナウイルス後を考えるためのヒントになるかと読んだ。マクロなレベルでの示唆はあるが、今日からの自分の行動におとすにはマクロすぎたかもしれない。これまでにどんなパンデミックが起こったかを知るには、読みやすくよいと思う。

  • 大下容子ワイド!スクランブルで注目!
    感染症拡大で起きたデマや差別にどう対応してきたのか 日本の天平の大疫病の時に行われた復興政策とは。

  • 対談なので読みやすい。2020年5月出版。
    中東でラクダに乗る事があれば、顔を舐められないようにしなければ。MARSに感染する可能性があるらしい。
    ロミオとジュリエットの悲劇とペストとの関係とか、知らない事がいっぱい。
    時代と地域を俯瞰した内容で、なかなか勉強になった。

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • 広く浅くという感じだが、読みやすいし、コラムや紹介されている歴史エピソードはとても興味深いものが多かった。思っていた以上に人類は感染症に振り回されてきていたことがわかった。
    感染症が登場する古典などの書籍も読んでみたくなった。

  • 比較的読みやすい内容デス

  • 感染症がいかに世界を変えてきたかを教えてくれる本。スペイン風邪はインフルエンザだったとか、ウィルスと細菌の違い、ペニシリン(抗生物質)の開発等知ることが出来て良かった。感染症という人類の敵の前に人間同士の争いを止めようという、国連総長の言葉や、温暖化による新たな病原菌の誕生、資本主義により利益優先で成長してきた今の世界への疑問提起等も心に残った。

  • 感染症の歴史の中で、人類は何を学んだのか。
    コロナに関しても、どの国でも結局正解というのはなかった気がする。
    政治家がコロナを利用した自分たちのアピールばかりだった気がする。
    ワクチン開発の技術がもっと上がることを祈るしかないかな。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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