〈キミノベル版〉北里大学獣医学部 犬部! (ポプラキミノベル か 1-1)
- ポプラ社 (2021年5月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591170205
作品紹介・あらすじ
「俺が行かないと、あいつらは死ぬ」
「でも、このままだと俺が死ぬかも……?」
行き場をうしなった犬や猫を必死に救おうとする未来の獣医師たち。
動物だらけのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続!?
青森県十和田に実在した大学のサークル活動を追ったノンフィクション!
2021年公開の同名映画の原案。
★小学校4年生以上から読めるルビつき。
感想・レビュー・書評
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傑作だという噂を聞いて図書館で借り受けたんだけど、なんか表紙が違う。よく見たら「キミノベル」というポプラ社の別レーベルらしい。目次を見たら以前と同じだったので、「ま、いいか」と思い読み始める。でもどうやら年少用に、エピソードが削られているようだ。
この本を読んで改めて思ったのは、私はやはり犬は飼うまい。という事。責任が持てないからである。猫も多分難しい。コラムが3つ付け加わっている。①動物愛護法のはなし②殺処分0への道③動物と暮らすまえに考えること‥‥此処に「今は飼わないと決めることも、動物を守る行動のひとつなのです」と書いている。小学生の頃は、獣医にペットを診せるなんて考えもしなかったけど、でも考えたらそれが当たり前であり、お金も時間も知識そして愛情もそれだけ必要なのである。
動物愛護法では、「殺す」「虐待」はもちろんのこと、動物をすてる、ネグレクトすることも「一年以下の懲役または100万円以下の罰金」とは知らなかった。
初版出版より10年後の発行なので、犬部創設者太田さんや、二代目代表池田さん、3代目大山さん、アズキ飼い主渡邉さん、ブチ郎飼い主市川さんのその後の状況も書かれています。大山さんは尾道市で「ねこのみち」という保護猫カフェを運営しているそう。一度行ってみたい。
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北里大学の獣医学部の学生による、動物保護ボランティアの話し。
学生が、無償で捨てられたり繁殖してしまった動物の保護と飼い主探しをすることの、つらい現実や大変さ、でもその果ての嬉しさも語られる。
もともと2010年に単行本で発行され、今回ポプラキミノベルで子ども向けに発行された。 -
行き場のなくなった犬や猫を保護して新しい飼い主を探す活動をしている大学生たちの実話。動物たちの命と向き合う学生たちの奮闘記です。
(一般担当/道明寺P) -
北里大学に行きたくなりました!
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みなさん、立派な獣医さんになっておられました。
そうそう、aoi-soraさんのレビューで読むのを決め...
みなさん、立派な獣医さんになっておられました。
そうそう、aoi-soraさんのレビューで読むのを決めたのでした!ありがとうございました♪
しかも、理由は片野さんが高野秀行さんの奥さんだったと知って「それだけで読むのを決めた」のに、そのことについて何の言及もしなかったという片野落ち!
高野さんも文章は口語体ではあるけれども、学術的に検証に耐え得るアカデミックな所もある名文でしたが、片野さんも「全く同様」でした。お互い惚れ合うはずです。片野さんは決して海外には行こうとしていない、冒険もおそらくしないけど、世の中の周辺をルポしているみたいです。また、機会があれば彼女の本を読みたいと思います。ご紹介ありがとうございました。
そう言えばそんな理由でしたね(^_^;)
でも内容も気に入って頂けたようで良かったです。
「ねこのみち」を訪れた際には、是非ご...
そう言えばそんな理由でしたね(^_^;)
でも内容も気に入って頂けたようで良かったです。
「ねこのみち」を訪れた際には、是非ご報告を!!
興味ありますよね〜^_^
kumaさんは高野さんの著書をたくさん読んでおられますね
確か勧めて頂いたのは、「ワセダ3畳…」
一冊読み始めたら、次々に読みたくなりそうです。
実はこの手の本、大好きなんですよ^_^
「ねこのみち」どの辺りか、見たら何回も行っている尾道駅前の映画ロケ地辺りからかなり離れた処でした。車で近...
「ねこのみち」どの辺りか、見たら何回も行っている尾道駅前の映画ロケ地辺りからかなり離れた処でした。車で近くに通った時の話になりそうです。
高野さんそんなに読んでない。まだ13冊。まだファンといえない。ワタシ「ワセダ三畳青春記」のレビューで、社会人で15000円の部屋に住んでいたと書いたのですが、最近思い出したのは、大学の下宿の家賃は四畳半、2棟の下宿でバス・トイレ共用で、月一万円でした。老人夫婦二人の小遣い稼ぎの下宿だったのですが、4年間住んでいました。最後原状回復せずに出ていって、10年後に謝りに行ったのですが、30年後にもう一回行った時には、夫婦共に亡くなっていて、下宿も空き家、独身のボサボサとした甥が母屋に一人で住んでいて、なんか上田秋成「浅茅が宿」という感じがしました。
田舎の田んぼの中にある部屋で、30年経っても景色がほとんど変わっていなかったのが凄かった。
あ、ごめんなさい。なんか取り止めのない話を‥‥。レビュー楽しみにしています。