沼にはまる人々 (ポプラ新書 231)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591175408

作品紹介・あらすじ

沼とは何か?……
ある特定のことにはまったり、
収集がやめられないことを「沼にはまる」と言います。
これまで500人以上を取材してきた著者が、
実際に「沼にはまった人々」を紹介しながら、
さまざまなデータを駆使し、沼の正体を初めて明かす!
「沼」は決して他人ごとではなく、あなたや近しい人の身近な問題!

(目次より)
第1章 あなたの隣にいる「沼」にはまった人々
プロレス沼 ヒョロい見た目でナメらる日々
若手俳優沼 恋愛よりも結婚よりも「推し」がいい
睡眠薬沼 不安を忘れるための一錠が手放せない一錠に
ラーメン沼 健康を失い、生きがいを手に入れた
セックス沼 刺激を得れば得るほど、もっと求めてしまうカラダ

第2章 あなたもはまってしまうかもしれない近場の沼
肉体改造沼 後遺症をも伴う命がけの沼
美容整形沼 ますます認知され続け、裾野を広げ続ける沼
マッチングアプリ沼 一生ものの結婚か、一瞬のときめきか・
SDGs沼 本音と建前が交錯する世界
占い沼 決断することや将来不安からの逃避が向かわせるもの
仕事放棄沼 頑張りたいのにできない自分
コロナ警察沼 緊急事態に「正しい」と信じて疑わなかったこと

第3章 はまるのが難しいだけに、抜け出しにくい沼
ホスト沼 「私が支えなければ」、健気な姫たちが札束で叩き合う
推し沼 金に糸目をつけない「純愛」の沼
その1 地下アイドル
その2 ジャニーズアイドル
その3 宝塚
その4 2・5次元
保護猫沼 人間は助けられないが、猫は助けられる
不倫沼 不倫は男としてのやめられない「腕試し」
買い物沼 自分を輝かせるために、買う
グルメ沼 「いいね」3ケタ超えよりも素の自分で生きられることが嬉しい
インスタグラム沼 インスタの中の私は「なりたい私」

第4章 沼にはまったことで人生を切り拓いた人たち
服沼 「好き」を貫き、自己流を極める
男性探索沼 マッチングアプリを通じてはまったのは、男という不思議な生き物・
不妊治療沼 やめどきがわからない、夫婦の絆が試される沼・

第5章 女と男がはまる沼
簡単にはまる「ママ友沼」
「一緒にいるためには殺すしかない」
金の切れ目が縁の切れ目
ほか

終章
沼には「属性」がある
時間と金を使ったからこその感動
物事を体系化する術を知らない人がはまる沼
ほか

感想・レビュー・書評

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  • 推し沼、不倫沼、コロナ警察沼。「沼」にはまるって幸せ? それとも...... 『沼にはまる人々』 | BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/topics/2022/11/13019708.html

    「容姿が悪いと生き残れない」美容整形沼にはまった34歳女性が「容姿を気にするな」という教育に抱く違和感 差別感情に蓋をし続けるといずれ爆発する | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/66597

    (231)沼にはまる人々|ポプラ新書|サブカルチャー|本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201231.html

  • 978-4-591-17540-8
    C0236\900E


    ポプラ新書231.
    沼にはまる人々

    誰もがはまる!
    危うくも至福の世界。依存症とは違いますよ

    2022年11月7日 第1刷発行
    著者:沢木文(さわき あや) 1976年生まれ
    発行所:株式会社ポプラ社

    カバー袖より
    沢木文
    1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。ブランドと外見が市場とされる価値観に疑問を持ち「幸福、自由、よく、富、快楽のゴールはどこにあるのか」をテーマに取材活動を行う。
    担当する特集で、お金、恋愛、結婚、主産、教育などを深堀し続けている。
    ・貧困女子のリアル 小学館
    ・不倫女子のリアル 小学館
    ---------------------------

    評価は最後まで読んだので一応3.
    内容についてはなんだかなぁって気もする。
    「沼にはまる」という言葉に対して、どのような印象を持っているかにも寄るだろうけど。タイトルが「やらかしつつある人たち」とかなら手に取らなかったんだよね。

    また、属性の分け方にも疑問。 わたしの日本語の解釈が変なのかもしれないけど、個人的にまた読みたいものではないし、お勧めもしない。とりあえず何言ってんだ?って気持ちで最後まで読んだ。だから3ってだけ。


    -------------------------------
    まえがき 
    序章 そもそも、沼とは何なのか
    1 あなたの隣にいる「沼」にはまた人々
    2 あなたもはまってしまうかもしれない近場の沼
    3 余るのが難しいだけに抜け出しにくい沼
    4 沼にはまったこで、人生を切り開いた人たち
    5 女と男がはまる沼
    終章 沼を追い求めて見えてきたもの
    あとがき

    石井光太さんほどディープではなさそう(ポプラ新書だし)でも、社会現象として若い人たちにも知っておくといいかもの事柄、世の中にはこういう人たちもいるんだよと。身近だけに怖いけど。

    「依存症とは違いますよ」とあるけど、程度問題のような気がします。まだ名前がついていないだけなのかもしれません。
    取材対象は500人程度、
    共通事項は「沼にはまると、周りが見えなくなる」だそうです。
    まわりが見えなくなることを「沼にはまる」というのでは?
    まわりが見てていても、(周りからどう思われていようが、それがブレーキにならない)「沼にはまる」というのか。
    依存症とは違うと言うが、どう違うのか分からなかった。

    沼には属性があるそうだが、いくつか属性があるのかと思いきや、「高卒以上の学歴が多い。物事を体系的に考え、属性を分析し、有機的につながて行くことができる」という属性があるそうだ、特徴と属性の違いが分からないw。

    別の項目で 物事を体系化する術を知らない人がはまる沼、として、「刹那の快楽」を追い求めるタイプ 例として「酔うためだけの酒、ホスト、キャバクラ、SNS、オンゲ、薬物、不倫、浮気 などだ」とある。
    これらは、依存症とは違うんかなぁ?
    刹那の快楽に沼る人たちの共通項は「現実への不満が大きいこと」「語彙が少ない」だそうだ。
    語彙が少なければ、助けを求めても、解決にはつながりにくい。自分以外の人とわかり合うための言葉を持っていない。自分のこころの中の整理もつきにくい。

    この後マーケティング作家さんの「僕らはそれに抵抗できない」という「依存症ビジネス」の例を挙げている。


    最後まで読んで 依存症と沼の違いは、社会生活が破綻(離婚 懲戒解雇、犯罪)など心身の健康を害して、自立した生活を送れなくなった状態を依存症という区別らしい。

    「依存症」と「沼にはまる」についてのことを知りたければ 終章から、

    ワイドショー的にこんなことやってる人がいるんですってという読み方なら最初の方から読めばいいかな‥。
    どちらに興味を惹かれるからは、手にした人次第だけど。

    沼ではなく、自分と自分の好きなものとの良い関係の作り方の方法は最後尾5行くらいに書いてある。
    で、一番最後に 自分次第だね。ということで終わる。


    依存症ビジネスについてのことはメモへ

  • 「依存症とは違う」とのことだが、紹介されている事例の中にはそうとは思えないものも多々あった。総じてコンプレックス解消のために「沼にはまる」人が多いという印象。どこまで脚色されているのかはわからないが、人物カタログとして読む分にはそれなりの面白さはある。尚、コレクション系は除外されている。物語性が弱いからなのかもしれない。

  • 沼にはまる人々を俯瞰的にみている視点が面白い。
    ぼくは無趣味な人間。何かを始めようと思ってもなかなか長続きしない。なので、沼にはまっている人を、羨ましいと思うことも多々ある。かっこいいなって。
    でもはまっている人には、その人にしかわからない事情があることがわかった。
    そのまま沼にはまっていく人。ある日、突然沼から抜け出せる人。沼とどんなふうに付き合っていけばよいか。それは、その人にしかわからないことなんだと、わかった。

  • ヲタクで自分も沼にハマってると感じてるけど、
    この本の人たちはレベチでした。
    自分はまだまともなのだと感じれることができました。
    あと、人生うまく行ってない人多すぎて今後の就活が恐ろしくなりました。病みそうになるので、心が強い時に読んでください。

  • この本、読むと眠くなる〜。
    同じような内容が続く〜。
    『沼にハマる人』、ちょっと憧れてた。『夢中になれるものがあっていいな〜』って。
    でも、ハマるキッカケがな〜。明るいことではないな〜。

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