やばい源氏物語 (ポプラ新書 249)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591179758

作品紹介・あらすじ

あなたは知っていましたか? 『源氏物語』の〇〇がやばいことを……!「物語の舞台は当時、幽霊屋敷とされていた事故物件」「日本初の生き霊物語だった!?」「尻切れトンボと言われるラストの謎」など……紫式部が革命を起こした異端の書『源氏物語』、その知られざる魅力をユーモラスに紹介!はじめに 『源氏物語』はこんなにやばい……その異端性と革命性第1章 設定がやばい……「史実」をベースに綴られた「大河ドラマ」 第2章 ブスがやばい……ブスが三人、主人公の妻や恋人に! 第3章 モデルがやばい……実在した天皇や嫂まで! 第4章  舞台がやばい……心霊スポットや墓で物語が展開! 第5章 生き霊がやばい……日本初の生き霊物語! 第6章 嫉妬がやばい……物の怪と化した六条御息所だけじゃない! 第7章 病気がやばい……『源氏物語』は病気大全! 第8章 貧乏がやばい……これでもかと描かれる経済事情第9章 リアリティがやばい……キャラクターと連動する身体描写 第10章 恋愛観がやばい……まともな手順をふんだ結婚がない! 第11章 年上がやばい!……十九歳の源氏がアラ還女と 第12章 ヘンタイがやばい……猫を女の身代わりに!亡き女の人形を作りたい! 第13章 身代わりがやばい……かけがえのない人なんていない? 第14章 毒親がやばい……娘の人生で野望達成! 第15章 少子がやばい……未来の家族観まで先取り? 第16章 ラストがやばい……尻切れトンボと言われるラストの謎 第17章 読者がやばい……一条天皇、藤原道長、藤原公任!

感想・レビュー・書評

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  • 紫式部ってすごーい人だったんだなって改めて思った。外国人にも認められているからなぁ。
    そこで思ったんだけど、紫式部と清少納言はセットでよく出てくるけど、よく考えたら、紫式部の方が客観的にすごいって言えるんじゃないのかな。

  • 源氏物語を読んでる人も読んでない人も気楽に読めて奥深い。内容を整理するのにも役立ち、そんな見方もあったのかと新たな気づきもある。
    光源氏が若紫を見染める場面と中将と呼ばれる男が尼になった浮舟を盗み見する場面の若紫と浮舟の相似などは面白い指摘だと感じた。

  • 今まで何気なく読んでた源氏物語
    実はかなり異端の作品だった
    言われてみれば当然だよなあ
    当時の貴族社会のことが赤裸々に書いてある
    こんなことまで書いていいのか?
    と読んでみて改めて思った
    ヤバいのはむしろ光源氏の孫子の代になってから
    源氏物語はマンガでも小説でもいろいろと取っ付きやすい作品が山ほどあるので
    読んでみると大河ドラマがより楽しめるかもしれませんね
    個人的には源氏物語の舞台が
    今で言う心霊スポットと言える場所ばかり
    という事実に驚きました

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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