わたしの名店 (ポプラ文庫 480)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591179925

作品紹介・あらすじ

大好きなお店の一皿で、気分があがる。キラキラとした幸福感が染み入る「鴨ロースト」、憂鬱の原因が汗とともに流れ出ていく「ガパオ」、幸福だった子どもの頃の記憶を呼び覚ます「ピネライス」、毎年春になるのが待ち遠しくなる「よもぎ餅」――自身にとっての「名店」と特別な一品を28名が想いを込めて綴るエッセイ集。エッセイに登場するお店の情報も掲載。◎作家一覧(掲載順)三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦◎目次1章 日常を彩る おいしいごはんご近所に灯る幸せの光 三浦しをんなんかもう好き 西加奈子 落ち込んだ心を温めてくれた蕎麦 中江有里幸福の鴨ロースト 美村里江私の東京、その中心 宇垣美里神楽坂のトマトたまごめん 清水由美小鉢のポーカー 山田ルイ53世彼の焦がれた「あのガパオ」 塩谷舞名店しか行かない人になったよ 稲垣えみ子2章 ほっと一息 お酒とつまみとごはんプロに訊かなきゃわからない 道尾秀介酒飲みもすなるバーといふものを ジェーン・スー東京で初めて訪れた≪友達の家≫ 岡崎琢磨憑き物落としの赤提灯 バービー憎めない高田馬場、あの座敷 朝井リョウ3章 心が弾む スイーツとカフェ春だけの常連さん 瀬尾まいこ食べちゃいたいくらい、好きなもの 佐藤雫店名はおまじないの言葉 清水ミチコ夕焼けスコーンの香り あさのますみ大正時代からの店 畠中恵4章 心に残る 特別なごはんズロンズロンのうどんと、そびえ立つかき氷 はるな檸檬ハレの日に、ひとりでお寿司 小川糸佐賀の小さな小さな餃子屋さん 久住昌之日帰り温泉に隠された秘宝 川内有緒このトンネルを抜けたら最初に行く店 澤村伊智選ばれし者のための逸品 朱野帰子そして、みんな思い出になった 最相葉月知る人ぞ知る京都の名物料理 藤岡陽子夏の夜を味わう山上のレストラン 森見登美彦

感想・レビュー・書評

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  • 28人の著名人が、大好きなお店をそれぞれのエッセイで教えてくれる素敵な一冊でした。

    みなさん心が休まるいきつけのお店を求めている。でも常連さんがワァワアというところはちょっと、、、
    すごく共感しました。

    食べるって元気の源ですよね。何があってもおなかはすく。食べれることは本当に幸せだ。

    龍朋、メーヤウ、私も大好き。まさに名店。

  • 作家28人が選んだ名店を紹介したエッセイ。
    好きな作家さんがたくさん含まれていたので手に取った。なんとも豪華なメンバー!
    それぞれが選んだお店に個性が出ていて面白かったけど、予想通りほとんど東京のお店だった。一人5ページ程なので読みやすい反面、物足りなさもあったかな。
    これだけたくさんの美味しそうな料理を想像していると、だんだんお腹がすいてくるので要注意。

  • 面白かった!まず大変美味しそうなフルーツサンドの装丁に惹かれたが、中身も大満足の1冊だった。「日常を彩る美味しいごはん」「ほっと一息お酒とつまみとご飯」「心が弾むスイーツとカフェ」「心に残る特別なごはん」の4章から成り、錚々たる著名人がそれぞれにとっての「名店」を語っている。すごいのは2023年10月時点の情報と断りは入っているものの、お店の住所を各エッセイの末尾に著者の経歴と共に掲載していること。それも踏まえどのお店を紹介するか選んでいるとは思うが、ずいぶん太っ腹だなぁと感心してしまった。食はやはり日常生活に彩りを与えてくれたり、過ぎ去った日の温かい思い出を呼び起こす素敵なものだと思った。どれも良かったが、強いて言えば、三浦しをんさん、朝井リョウさん、清水ミチコさん、藤岡陽子さん、森見登美彦さんなどが特に良かった。

  • 28名の著名人エッセイ集。
    お気に入りのお店を思い出やその出会い、魅力について綴っている作品。
    なかなか読む機会のない方々がどんな風に書くのかも知れてお得感。

    藤岡陽子さんのお話が好きでした。

  • メンツも豪華だったし、食のエッセイは基本的に読む人を幸せにする。食のエッセイで暗い気持ちになる人はあまりいないと思う。私の場合は実際は行かないとは思うけれど、あれ食べたい、これ食べたいと思いながら読みました。
    また食べ物ってその人の思い出と深く繋がっている。そんな思い出話もよかった。

  • 「わたしの名店」 は、好きなお店と、そこで味わえる特別な一品について、28人の作家の個性的な文章で綴られているエッセイ集です。三浦しをんさんのエッセイを読んだ後には、きっとあなたも、自分にとっての「名店」を探しに行きたくなるでしょう。
    三浦しをんさんの作品 は、どれも読みやすく、心が温まるものばかりです。まだ三浦しをんさんの作品を読んだことがない方は、ぜひ「わたしの名店」を読んでみてください。

  • 著名人(主に作家)が紹介する、推しの店とメニューえをエッセイで。
    読んで良さそうだったら行ってみようと思っていたのだが、遠くの店やら居酒屋やら(自分はお酒を飲まない)が割と多く、行けそうにない店のほうが多い。
    ってことは、ただでさえ文章、表現が冴えてる人たちだけに、フィクションを読んでいるのと同じなのではないか。
    というわけで、普通にエッセイを楽しみました。
    もちろん、実在店なのでお店の場所と写真は検索しながら。
    おかげでスマホが低速に切り替わりました。。。

  • 28名による名店エッセイ
    お寿司のカウンターだったり、馴染みの店だったり、趣向だったり
    どこかしら交わる部分があって、自分の中でも思い出を咀嚼できてとても楽しい

  • 名の知られた方々の名店だったら、場所云々ではなくまあ、フツーでは行かれないようなお店の話ばかりなのかな…と思いきや多くがそのメニューも含めて庶民的な感じで、作家さんたちのさすがの表現力もあいまって、おいしそう!良さそうなお店!満喫の一冊。

  • 三浦しをんを始め、様々な作者がそれぞれ気に入っているお店を紹介する本。その中に芸人のバービーや山田ルイ53世もそれぞれ書いているという不思議な組み合わせだったので思わずすぐ買った。
    それぞれの思い出が明確に描かれていて自分だったらどのお店を紹介するかな、紹介できるくらい通っているお店もないかな、など考えながら読んだ。
    各章は数ページでとても短く感じてしまったが、とてもほっこりする。すぐ読める心温まる本を読みたければぜひおすすめしたい。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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